レクサス ＬＳ 新型自動車カタログ｜新車価格770～1680万円[試乗インプレ/燃費/技術開発]

• 2018/04/19

ブランド発足当初からラインナップされているフラッグシップサルーン。日本ではトヨタ・セルシオとして販売された初代モデルは、欧州の名門ブランドと比べても引けを取らない性能と質感を実現し、レクサスの名声を世界に知らしめた。
17年1月のデトロイトショーにおいて、五代目となる新型を発表。先代から実に11年振りのフルモデルチェンジが実現し、3月のジュネーブショーではハイブリッドモデルの「LS500h」も登場した。新開発のGA-Lプラットフォームが採用され、低重心を思わせるクーペのようなデザインを実現。世界で初めて自動操舵による衝突回避支援を行なうプリクラッシュセーフティも採用されている。ガソリンエンジン車の「LS500」は、3.5ℓV6ツインターボと10速ATの組み合わせ。「LS500h」は3.5ℓV6エンジンと2個のモーター、有段ギヤの自動変速機を備えるマルチステージハイブリッドシステムを採用する。

次期型の躍進に期待が膨らむ 総合評価：3点

ＬＳが国内デビューを果たしたのは２００６年。途中、リーマンショックの際に完全刷新版の開発が中断され、ビッグマイナーチェンジで凌いだのは、経営上は仕方が無かったのかもしれないが、しかしプレミアムブランドのフラッグシップの扱いとしては、やはり大きな誤りだった。その間にドイツのライバルたちは、下手したら２世代も先に行ってしまったのだから。それでも、久しぶりの新型がようやく、ようやく準備を整えそうだ。噂によれば、結構な革新が進められるというから期待したい。何しろＬＳは、世界と戦う日本の代表選手なのだから。
（島下泰久著『2017年版間違いだらけのクルマ選び』〔草思社刊〕より）

最新刊『2018年版間違いだらけのクルマ選び』島下泰久著〔草思社刊〕