思わず走りたくなる完成度!思わず走りたくなる完成度 カジュアル系250ccスポーツ「YZF-R25」! 450kmの試走で見えてきたこと。【実走燃費】/ヤマハ
- 2018/09/04
- MotorFan編集部

コンパクトなフロントスクリーンから流れるようにスラントしたノーズに前方を睨み付けるかのように逆スラントしたデュアルヘッドランンプを組み合わせ、なかなか精悍なフロントマスクにドキッとさせられる。そんなYZF-R25で450kmほど走ってみると、いろいろなことがわかってきた。
REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)




ヤマハ・YZF-R25……567,000円
ヤマハ・YZF-R25 ABS……610,200円
さてそのYZF-R25である。日本の成人男性の平均とほぼ同じ身長の私(170cm)がまたがると、このR25の車格感にしっくり馴染む。足つき性や車重、サイズ感等の全てに程良さを覚え、改めて250クラスで十分だな~という想いも頭をかすめた。ライディングポジションはスマートに決まり、ハンドル幅もスリムな感じ。ステアリングのトップブリッジ上部に突き出されたフロントフォークのトップエンドにクリップオンされたセパレートハンドルは、少しアップされた位置にあり、前傾姿勢はきつくない。さらにシートとステップの位置関係が良好で、下半身の筋力を活用するスポーツライクな気分も作用してシートに座る尻への負担が自然と軽減される。
街乗りで重宝する粘りの低回転
驚くのはアイドリングでクラッチミートするような極低速域、エンジンは2000rpmに満たないような領域でも実に粘り強い。少々乱暴な扱い方をしてもエンストの心配をする必要がないほどの柔軟性に富み、スロットルを開ければそのままスムーズに加速する。早めにサードギヤに入れて出力特性を探ると4000rpmと7000rpmでモリモリとトルクが膨らみ、穏やかだった加速感が俄然元気よくなり、レブカウンターの針は一気に1万オーバーに飛び込んで行く。凄く俊敏なタイプではないが、その吹け上がりは豪快で、パワフルさは十分に頼り甲斐がある。
ライバル車と比べると……
同じ250ccカテゴリーで比較すると、CBR250RRはギヤ比の低さも相まって俊敏な加速性が光る。Ninja250はどこまでも伸びるような噴き上がりの小気味よさが楽しめる。R25は高回転を使うとしてもレッドゾーン手前の1万2000rpm当たり、どちらかと言うと早め早めのシフトアップが効果的。パイロットランプの点灯でシフトアップを促してくれるので、素直に従った方が良い感じだった。トップ100㎞/hクルージング時のエンジン回転数は約7200rpm。個人的には7速目が欲しくなる(もっと低い回転で走りたい)のが正直なところだが、右手を一捻りするだけで、自在に加減速できる扱いの容易さは魅力に感じた。
基本的に直進安定性に優れた乗り味で、ロングランも快適。峠道や市街地でも操縦性は素直で、Uターンもしやすかった。サクッと約450㎞を走ったが、尻が痛くなることもなく、オールマイティな使い勝手とすべてに程良い性能ぶりに改めて感心させられた。
燃費は余裕の30km /L越え
なお実用燃費率は一般道の多かった往路が33.7km/L。高速利用の帰路は32.4km/L。平均で33.2㎞/Lだった。
ディテール解説









足つきチェック(身長170cm)

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