1962年に登場のホンダが“世界の港に向けた”モデル 【懐かしカブ・インプレ♯1】欧州市場にも輸出「ポートカブC240」はスーパーカブの廉価版! 【ホンダ】
- 2018/12/06
- MotorFan編集部
1958年(昭和33年)、初代スーパーカブC100が発売。その4年後の1962年(昭和37年)、バーハンドルや前後15インチホイールにサイズダウンした「ポートカブC240」が登場。5万5000円で発売されたC100に比べ、1万2000円安い4万3000円の低価格で発売された。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
RIDING IMPRESSION●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
撮影協力●ホンダコレクションホール/ホンダモーターサイクルジャパン
PHOTO●ホンダモーターサイクルジャパン/近田 茂
パイプハンドルやシンプルな外装等でコストダウン
ポートカブC240 の“ポート(port)=港”は、「世界中のすべての港に溶け込むようなモデル」という思いで命名。
新開発の鋼板プレスフレームに、スーパーカブC100にも搭載の空冷4ストロークOHV単気筒49ccエンジンをチョイス。前後ホイールは、スーパーカブC100の17インチから、15インチにサイズダウンされ、取り回し性や足着き性を向上させているのがポイントだ。
レッグシールドはスーパーカブC100よりも簡素化されたスタイルに設計。1962年当時、道交法で装着が義務付けられていなかったウインカーやテールランプは省略されている(テール部は反射板のみ装着)。
ポートカブC240は徹底したコストダウンのため、簡素な外観に加え、スプリングのみのフロントフォーク、パイプハンドル、2速ミッション等を採用。バッテリーも搭載されていない。
キックスターターはエンジン右側から左側に位置変更し、女性でも始動しやすいよう配慮。エンジンの最高出力は2.3ps、リミッター機構を組み込んで最高速度は50km/h(ともにカタログ値)に抑制。バイクビギナーや女性にも優しい仕様に設定されている。
名前やスタイリングからも想像できるが、元々ポートカブC240は、ヨーロッパへの輸出を目的に開発されたモデル。しかし自転車で通勤・通学するユーザーや女性ユーザーをターゲットに、国内でも販売された。
ポートカブC240はスーパーカブC100よりも1万2000円低価格だったが、多くのユーザーは4.5psのパワフルなスーパーカブC100を選んだこと。また、日本ではまだまだ女性ユーザーが少なかった等の理由により、残念ながらブレイクすることはなかった。
- 1/2
- 次へ
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebジムニー特集
関東屈指のロングダートを制覇せよ! 秋鹿大影林道&万沢林道...
- 2019/08/17
- コラム・連載記事
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
スズキ・ジムニーシエラを測って測って測りまくる。高さは? ...
- 2019/08/14
- コラム・連載記事

結局、スズキ・ジムニーのリジッドアクスルは何がスゴイのか?
- 2019/07/01
- ニューモデル
オービス対策‼ 交通取締情報局

移動オービスは何km/hオーバーで光る? 最低検挙速度独断検...
- 2018/11/11
- TOPICS
みんながオービスと見間違えちゃうNシステムの怖さを検証!...
- 2017/10/02
- TOPICS

スピード超過が事故につながる首都高速道路のオービスポイン...
- 2019/09/10
- オービス情報
令和2年、ついに「あおり運転」の罰則も強化へ! どうなる!? ...
- 2019/09/08
- TOPICS