驚愕の公道用・超高性能コンプリート「トルネード1200ボンネビル」のレプリカもあり! 【ヨシムラのGAGカスタム】POP(ポップ)吉村&「’87年鈴鹿8耐カラーGAG」の貴重なショットを発掘!
- 2019/05/22
- MotorFan編集部 北 秀昭

鈴鹿8時間耐久レース等々、ロードレースで活躍するパーツメーカー「ヨシムラ」。ヨシムラといえば、スズキGSX-Rをベースに、数々のレースを制覇。そんなヨシムラでは、かつてスズキGAG用チューニングパーツもリリース。今では超お宝となった貴重なGAGカスタムや、ヨシムラ製GAG用パーツを振り返ってみよう。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
PHOTO●てつかたかし/4ミニ.net https://4-mini.net
「4ストの神様」「神の手(ゴッドハンド)を持つ男」と呼ばれたPOP(ポップ)吉村氏もご満悦!ヨシムラのGAGカスタム
写真は1987年(昭和62年)、ヨシムラのワークスGAGと一緒に撮影された、POP吉村の貴重なショット(4MINIちゃんぷ1より)。
ちなみにこの年(1987年)、このGAGと同じカラーのヨシムラ スズキGSX-Rが、全日本選手権F1&F3で大活躍した。
また、鈴鹿8時間耐久レースでは、先頭を走っていた高吉選手が、ラスト10分のところで無念の転倒。ゴール寸前で優勝を逃すという、鈴鹿8耐史上に残る劇的なドラマを展開し、人々の記憶の中に、「ヨシムラ」を焼き付けた。
ヨシムラのGAG用パーツは、すべて絶版。当時はサイクロンマフラー、ハイカムシャフト、強化バルブスプリングセット、STEP1キット(マフラー/キャブレター・当時4万5000円)、STEP2キット(シリンダーヘッド付き48φボアアップキット・当時7万9900円)などが発売されていた。
当時、GAG用パーツは各社から発売されていたが、今ではほとんどが絶版。そんなGAG用パーツの中でも、特に珍重されているのが、GAGの産みの親、「SUZUKI」のパートナーであるヨシムラのパーツだ。
ヨシムラのGAG用パーツは、「貴重なヨシムラのパーツ」だけに、今でもファンが未使用で保管していることも多く、ネットオークションでも滅多にお目にかかることはない。
ごくまれに、各パーツ単体や、パーツが組み込まれたGAGが中古で登場することがある。ただし、これらは今でも「超お宝」として、驚くほどの高値で取り引きされている。
※注1:POP(ポップ)吉村。本名は吉村秀雄。1922年10月7日生まれ、1995年3月29日没。戦後、バイク好きだった在日米軍の若者たちが、吉村氏の評判を聞きつけ、バイクのチューニングを依頼。その腕の適格さと凄さから、彼らは親しみを込めて、POP(オヤジ、オトーサンという意味)と呼ぶようになった。POP吉村と呼ばれた由来はここから。
POP吉村の生涯は、かつてNHKで放送されていた人気番組「プロジェクトX」の「不屈の町工場、走れ魂のバイク」として取り挙げられ、“世界に誇るニッポンのバイクパーツメーカー・ヨシムラJAPAN”の名は、バイクに詳しくない一般の人々にも広く知れ渡った。
ヨシムラ初の公道用コンプリート「トルネード1200ボンネビル」をイメージしたGAG改




【スズキ GAG(ギャグ)】本気半分・冗談半分⁉️ 原付レーサーレプリカの元祖(1986年)/カスタムアーカイブ
・エンジン:ヨシムラ製フルキット(排気量76cc)
・マフラー:サイクロンマフラー(ダウンタイプ)
・外装:FRPアズマ製デュアルヘッドライトカウル
・カラーリング:ヨシムラ トルネード1200ボンネビルをイメージ
・その他:SP武川製オイルクーラー・アルミトップブリッジ・スピードメーター
OWNER■諒太郎さん(4MINIちゃんぷ6・2004年発売より)





ベースマシンは、1987年型のスズキGSX-R1100。ヨシムラ製チタンサイクロン、1108ccボアアップ(76×58mmの1052ccを78×58mmの1108ccに拡大)、ミクニ製マグネシウムキャブレター、ヨシムラ製ハイカムシャフト、シリンダーヘッドのポート研磨、ショーワ製サスペンション、マルケジーニホイール&ニッシンキャリパーでチューニング。
最高出力は160ps/10500rpm。最高トルクは13.0kg-m/7500rpm。最高速度は291km/h。上記はメーカー発表値だが、実際の最高出力は170~185ps、また条件さえ整えば、最高速度300km/hも可能だったという。当時の発売価格は500万円。生産台数は3台。
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