新型日産スカイライン「プロパイロット2.0」で現実の道路事情と著しく乖離した速度規制のあり方も浮き彫りに。道路交通行政関係者は全員体感すべし! 新型日産スカイライン試乗…「プロパイロット2.0」のライントレース性能はADASで初めて人間を超えた! 新設定VR30DDTT型3.0ℓターボは良い意味でターボらしくない感触
- 2019/09/02
- 遠藤正賢
13代62年の歴史を持ち、日産そして日本を代表する高級スポーツセダン「スカイライン」が7月16日、2度目のマイナーチェンジを実施。高速道路のナビ連動ルート走行と同一車線でのハンズオフ走行を可能にした「プロパイロット2.0」をハイブリッド全車に標準装備したほか、従来のダイムラー製M274A型直4直噴ターボエンジンに代わり、新たに自社製のVR30DDTT型3.0ℓ V6直噴ツインターボエンジン搭載車を2種類設定している。
フロントマスクも日産ブランドの「Vモーショングリル」へと生まれ変わったこの大幅改良モデルに、ハイブリッド車を中心として河口湖(山梨県南都留郡)周辺および中央自動車道で試乗した。
REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●遠藤正賢、鈴木慎一、日産自動車
「高級」かつ高性能な「スポーツ」セダンとして、1957年に生を受けたスカイラインは、落ち着いた内外装や快適な居住空間・乗り心地を持つ「高級」セダンと、高い動力性能や意のままに操れるハンドリングを備えた「スポーツ」セダンとの間を行ったり来たりし、一途なスカイラインファンを振り回し続けてきた。
だが日本ではスカイラインに対し、ホモロゲーションモデルとして生を受けた歴代「GT-R」を筆頭としたハイパフォーマンスカーとしてのイメージと、それらが勝ち取ったレーシングフィールドでの栄光が、メーカー・ユーザー双方に対して呪いのように取り憑いている。
結果的に18年もの時を経てなお、日本ではこの呪いを打ち払うことは能わず。価格帯の上昇と全世界的なセダン離れも相まって、四代目以降続く販売台数の減少に歯止めどころか拍車をかけることになった。
現行V37型は海外仕様「インフィニティQ50」のみならず、インフィニティブランドを展開しない日本市場向けの「スカイライン」に対してもインフィニティバッジを与えたことで、デビュー当時話題になった。
だが今回のマイナーチェンジではその方針を一転。日産ブランド共通の「Vモーショングリル」を採用し、リヤコンビネーションランプにも四代目「ケンメリ」C110型から10代目R34型までのスカイラインが用いていた丸目四灯のモチーフを与えることで、「スポーツ」セダンとしてのスカイラインに宗旨替えしている。
だが、このエクステリア変更は諸刃の剣。高級車ブランドのインフィニティから大衆車ブランドの日産へと都落ちしたことで、マイナーチェンジ前のスカイラインが備えていた優美さや高級感は少なからず損なわれている。
ただしインテリアに関しては、3.0ℓターボ車に新規設定されたホットバージョン「400R」を除き、従来との大きな違いはない。これがインテリアの質感低下を防いだという点では歓迎できるものの、スポーティになったエクステリアとのチグハグ感を生み出していることには、首を傾げざるを得ないだろう。
特に245/40RF19 94Wのランフラットタイヤを装着したハイブリッド車のGTタイプSPは、路面からの入力周波数に合わせ2つのピストンで減衰力をコントロールする「ダブルピストンショックアブソーバー」が装着されているにも関わらず、低中速域で目に見えないレベルの細かな凹凸をも忠実に拾って乗員に伝えるため、リラックスした気持ちには決してなれなかった。
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