大らかな乗り味を軽快に楽しめてしまう不思議な快適性 【インディアン試乗レポ】車重375kg、どっしりなのに軽々…… 「チーフテン ダーク ホース」は妙味な乗り味がした
- 2019/02/15
- MotorFan編集部 近田 茂

アメリカンフラットトラックレースで2年連続チャンピオンに輝いたインディアン。FTR1200の新規投入など、国内でも賑わいを見せている。そんな中、同ブランドを代表するチーフテン最新モデルの試乗会が開催された。ちょっぴり春の兆しを感じさせてくれた千葉は南房総のシーサイドウェイでとても気持ちの良いクルージングを体験した。
REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO⚫️山田俊輔(YAMADA Shunsuke)/近田 茂(CHIKATA Shigeru)

インディアン チーフテン・ダーク・ホース・・・・4,150,000円〜



試乗車はチーフテン・ダーク・ホース。価格は400万円を超える超高級車だが、良い意味、自然体で身構えるかのような、肩の力が抜けた雰囲気。ブロンズスモークのカラーは艶消しのマット系。他にホワイトスモークやサンダーブラックスモークも揃えられている。いずれもプレミアム感たっぷりだが、どちらかと言うと豪華できらびやかな雰囲気を抑えた印象に親しみを覚えた。
1800ccもある巨大なエンジンはストレートマフラーも含めてブラックアウト。シリンダーフィンのサイドは綺麗に磨き上げられ、堂々の存在感は半端無い。フロントバンパーの装備も含めて全体的にはクラシカルなツアラーとしての定番スタイルだが、シート下両サイドがフルカバードされるなど新鮮な部分との融合も印象深い。
アルミダイキャストフレームが採用され、サンダーストローク111 と呼ばれる空冷横置きVツインエンジンはクランク右側に3カムを持ち長いプッシュロッドを介すOHV方式。リヤシリンダーに備えられた気筒休止システムも刷新されて快適性が進化したと言う。夏場等の暑い時、停車中の状況に応じて自動的に気筒休止することでエンジンの発熱を押さえオーバーヒート防止とライダーを襲う熱気上昇を控えてくれる。今回は冬場の試乗だったので、その機能は作動しなかった。
キーはスマートキー方式。キーを身につけたライダーがバイクに近寄り、メーター脇のスターターボタンをひと押しすればエンジンは簡単に目覚めてくれる。サイドパニアのセキュリティも同様の操作で確保されるので安心かつ扱いやすい。
手強さを感じない軽快な走りが心地よい
さらに驚かされたのは、走り始めた瞬間から満タン時375kgある車重をすっかり忘れさせてくれる軽快な操縦性にある。タイトなワインディングロードでも、車体のバンクと共に自然操舵される舵の当たり方が絶妙で、ライダーがイメージした通りのラインをバイクが綺麗にトレースして行ってくれる。車体を倒し込むとか、ハンドルを抑える等の操作を意識することなく走れる快適性は抜群。
メーター中央にセットされたディスプレイはナビが日本に対応していなかったのが残念だが、スマホとの連携やディスプレイの各操作も扱いやすく、オーディオもプレミアム感たっぷり。チーフテン・ダーク・ホースは「人生を豊かにするバイク」、こういった表現がしっくりとくる存在だと思えた。

⚫️足つき性チェック(ライダー身長170cm)


- 1/2
- 次へ
|
|

自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebジムニー特集
関東屈指のロングダートを制覇せよ! 秋鹿大影林道&万沢林道...
- 2019/08/17
- コラム・連載記事
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
スズキ・ジムニーシエラを測って測って測りまくる。高さは? ...
- 2019/08/14
- コラム・連載記事

結局、スズキ・ジムニーのリジッドアクスルは何がスゴイのか?
- 2019/07/01
- ニューモデル
オービス対策‼ 交通取締情報局

移動オービスは何km/hオーバーで光る? 最低検挙速度独断検...
- 2018/11/11
- TOPICS
みんながオービスと見間違えちゃうNシステムの怖さを検証!...
- 2017/10/02
- TOPICS

スピード超過が事故につながる首都高速道路のオービスポイン...
- 2019/09/10
- オービス情報
令和2年、ついに「あおり運転」の罰則も強化へ! どうなる!? ...
- 2019/09/08
- TOPICS