スズキ エスクード 新型自動車カタログ|新車価格136~266万円[試乗インプレ/燃費/技術開発]
- 2018/04/19
《目次》
【1】【スズキ・エスクード1.4ターボ試乗】トヨタC-HRに強力なライバル出現。これはSUVのスイフトスポーツだ![2017年10月1日更新]
【2】スズキ・エスクードに待望の高性能モデル「1.4ターボ」追加![2017年7月27日更新]
【スズキ・エスクード1.4ターボ試乗】トヨタC-HRに強力なライバル出現。これはSUVのスイフトスポーツだ!
走りの楽しさと快適性、SUV本来の機能を兼ね備えた、貴重な本格コンパクトSUV。ハンガリー子会社のマジャールスズキ社で生産されたものが日本へ輸入、販売されている現行4代目スズキ・エスクード。2015年10月の国内発売以来「1.6」のみ設定されていたが、今年7月に待望の高性能モデル「1.4ターボ」が追加された。果たしてその走りとは。
だが、その極めて高いシャシー性能に対し、デビュー当時唯一設定されていたのは、117ps/6,000rpm・15.4kgm/4,400rpmというスペックのM16A型1.6L直4ガソリンNAエンジンと6速ATを組み合わせる「1.6」のみ。4WD車で1,210kgという車重以上にシャシーがパワートレインの性能を圧倒的に上回る印象を、特に高速道路やワインディングで乗り手に与えていた。
このエスクード用K14C型はレギュラーガソリン対応ながら、最高出力は19psアップの136ps/5,500rpm、最大トルクは実に6kgmアップの21.4kgmを、2,100~4,000rpmの低回転かつ広範囲で発生する。
6速ATが静粛性および燃費向上のため、1・2速を中心にギヤ比が高められているのが懸念材料ではあったものの、1.6の致命的な弱点を解消してくれるパワートレインがようやく搭載されたものと、試乗する前から期待値は最高潮に達していた。
実際に試乗すると、その期待は、良い意味で裏切られることになる。
1.6が苦手とする高速道路やワインディングではどうか。高速道路では、トルクのみならずパワーも全回転域で大幅にアップした効果は大きく、追い越し加速で低回転域から高回転域まで回しきっても、ダウンサイジングターボにありがちな「低回転域の高トルクに対し高回転域のパワーが少なく、高回転高負荷域ではむしろかったるい」ということはない。むしろ回転が上がるほど、ターボながら伸びの良い加速とともに甲高い快音を響かせるため、不必要に高回転域を多用したくなるほどだ。
そして、ワインディングに持ち込むと……「これは楽しい!」と、あまりにもシンプルな感想を、ただただ叫び続けるより他になくなってしまった。
直進では、低速域でひび割れた路面を走っても不快なフロアの振動は発生せず、高速道路で継ぎ目を踏んでも強い突き上げ感はなく、フラットライドに終始する。そしてコーナリング時は、ゆっくりとロールしながらリニアにヨーが立ち上がり、路面の凹凸をしなやかにいなしながら弱アンダーステアを維持するという、現行エスクードがデビュー当初から備えていた理想的な乗り心地と操縦安定性を、そっくりそのまま受け継いでいる。
ライバル車 トヨタC-HRとの走りの違いは?
対するエスクードは視界も室内・荷室空間も広く、3人以上のグループが移動中の景色や会話を楽しみながら、旅行やアウトドアへ向かうという、SUVに本来求められる機能を十全に備えている。内外装は無骨に過ぎるきらいがあるものの、クロスオーバーSUVばかりとなった今となっては、エスクードは走りの楽しさと快適性を兼ね備えた貴重な本格コンパクトSUVという、他車にない強烈な個性の持ち主として高く評価したい。
→【スズキ・エスクード1.4ターボ試乗】トヨタC-HRに強力なライバル出現。これはSUVのスイフトスポーツだ!
スズキ・エスクードに待望の高性能モデル「1.4ターボ」追加!
2015年10月の日本仕様発売当初は、1.6L直4ガソリンエンジン+6速ATのみを設定していたスズキの本格コンパクトSUV「エスクード」に、1.4L直噴ターボ「ブースタージェットエンジン」+6速AT搭載モデルを追加。スポーティグレード「1.4ターボ」として、7月26日に発売した!
K14C型1.4L直噴ターボエンジン
日本で販売されるスズキ車としては初搭載となるK14C型1.4L直噴ターボエンジンは、6つの噴射口を持つマルチホールインジェクターを横一列に配置しつつ、高圧燃料ポンプで燃料を微粒化しつつ燃圧を緻密に制御。
レギュラーガソリン対応ながら、1.6L NAエンジンに対し19psアップの136ps/5,500rpmを確保した。最大トルクも1.6L NAエンジンの15.4kgmから21.4kgmへと大幅に増強され、かつ2,100~4,000rpmの低回転かつ広い範囲で発生する扱いやすい特性を得ている。

パドルシフトによるマニュアルモードを備えた6速ATは、1.6L NA用に対し1速および2速を中心にギヤ比を高め、静粛性と燃費を改善。その結果、JC08モード燃費16.8km/Lを達成している。
発売前に行われたメディア向け撮影会では、急坂のある会場内でごくわずかに発進加速を試してみたが、1.6L NAモデルでは1,200kg強の車重に対し「1人乗りなら必要充分」レベルだったものが、この1.4Lターボでは余裕かつ意のままに急坂を上れることが確認できた。
エクステリアには、5スロットタイプのメッキフロントグリル、ブラック塗装の17インチアルミホイール、レッドプロジェクターカバー付きLEDヘッドランプ、高輝度シルバー塗装のLEDサイドターンランプ付きカラードドアミラーおよびルーフレールを装着した。
さらに、フロント2個・フロントツイーター2個・リア2個で構成される6スピーカー、アームレスト機能付きコンソールボックス、SRSカーテンエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグを標準装備。従来からのミリ波レーダーによる「レーダーブレーキサポート2」やACCに加え、安全・快適装備を充実させた。
「AUTO」「SPORT」「SNOW」「LOCK」の4種類からなる走行モードに、4WD制御と電動パワーステアリングとの協調制御による操舵トルクアシスト機能を備えた電子制御4WD「オールグリップ」搭載モデルのみの設定で、価格は2,586,600円。
→スズキ・エスクードに待望の高性能モデル「1.4ターボ」追加!

いっそ別の名前でも良かったのでは? 総合評価:4点

フレーム付き、縦置きエンジンで後輪駆動ベースの本格オフローダーだったエスクードが、4世代目でガラリとコンセプトを変えた。SX4S─クロスとシャシーを共用するモノコックボディにFFまで用意する、今風SUVになったのだ。とは言え乗ってみると、ボディは剛性感があるしアイポイントも高く、頼れる感じは出ている。1・6ℓエンジンはトルク感が薄いが、4つの走行モードを選べる電子制御式4WDは日常プラスαでは十分な性能を発揮しそう。実は、先代も“エスクード2・4”と名前を変えて継続販売されている。自信があるなら新旧併売なんて要らないのではと思うのだが。そんなことなら、いっそ別の名前にしたらよかったのでは?
(島下泰久著『2017年版間違いだらけのクルマ選び』〔草思社刊〕より)
最新刊『2018年版間違いだらけのクルマ選び』島下泰久著〔草思社刊〕
スズキエスクード 2018年12月発売モデル
1.4ターボ
価格 | 266万円 |
---|---|
排気量 | 1400cc |
駆動方式 | フルタイム4WD |
最高出力 | 136 ps(100 kW)/5500rpm |
---|---|
最大トルク | kg・m(210 Nm)/2100〜4000rpm |
乗員 | 5名 |
燃費 | - |
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