【現行モデルのカブが気になる】ホンダ青山から半径1kmでひとり全カブ試乗会!
- 2019/01/30
- モト・チャンプ編集部

かつて、ここまでぬるい試乗インプレ記事があっただろうか!?
東京・青山にある本田技研本社の地下駐輪場をベースに半径たったの1000m以内で行われた「ひとり試乗会」企画。
それでも十分に伝わってくるカブ全機種の個性をレポートしよう!
PHOTO:渡辺昌彦 REPORT:宮崎正行

Profile
Masayuki Miyazaki
この二輪界の片隅に、クマムシのようにひっそりと生きる主夫ライター。ちなみにクマムシは仮死状態のまま100年以上生き、150 度の高熱に耐え、6000気圧でも真空でも死なない。
はじめての合コンだけど第一印象はクッキリ!
世の中には、偉大すぎて正体がよく分からないものがたくさんある。理由はかんたん、目にすることはあっても触れたことがないからだ。文学だったら夏目漱石、クルマだったら軽トラ、バイクだったら……カブである。「カブ特集に買いもれナシ!」
というコアなモトチャンプ読者は(感謝しつつ)さておき、バイク歴20、30年というライダーでも「カブって乗ったことないんだよね」という話はよく耳にする。カブとはそういうバイクである。
そんなスーパーカブに青山界隈でまとめて乗ってみたら、なんだかすごく楽しかった! ひと口にカブと言っても、国内販売されているシリーズだけで7種ある。50㏄、110㏄、125㏄に加えてカラバリも装備も豊富に揃っているし、なにより乗り味がそれぞれでだいぶ違う。ベストバイはシチュエーション次第だ。
発売60周年とかスタイルが立体商標とか言われてもよく分からないけれど、「なんだかカワイイかも」と思ったらレンタルなどしてぜひ乗ってみてほしい。「こんな世界もあったんだ!」とニンマリ請け合い、とくに110は想像よりもずっと速くて快適なノリモノですよ!
50PRO、110PROは残念、試乗車の用意なし。機能を極めたこちらもいいバイク!特大リヤキャリアなど純正カスタムのネタ元にも。
C125はカブ界のウイスキー「山崎」である

試乗当日、ついフラフラと最初の1台に選んでしまったC125。美味しいものは一番最後的展開にあっては大間違いだった。エンジンはタタタッ♪と単気筒らしく、シフトはカタン♪とジェントルで、ブ
レーキはスーッ♪とスウィート……擬音ぜんぶに「♪」がつく快感、ぜひとも分かってほしい。この上品さとプレジャーがセットで40万円はバーゲンプライス。たった125㏄なのに単気筒してるし!

SUPER CUBC 125
全長×全幅×全高=1915×720×1000mm/シート高=780mm/車両重量=110kg/最高出力=9.7ps/7500rpm /タイヤ=F70/90-17、R80/90-17/価格=39万9600円
スーパーカブ50は、世界でいちばん“徳の高い”ノリモノ

ひさしぶりにこんなに遅い乗り物に乗った。スローなんとかブームはもう1周したかもしれないが、カブ50は60年経ってもずっと遅いままだ。速い/遅いなんてことに、はなから価値を置いていないゴーイング・マイ・ウェイ。それって、めちゃくちゃカッコいい! きもち大きめのシフトショックからスロットルを大雑把に開けてものんびりとした加速しかしない。加速というより“増速”だ。心穏やかに操ることができる人は、人格ステージが高いに決まってる。解脱せよ!

SUPER CUB50
全長×全幅×全高=1860×695×1040mm/シート高=735mm/車両重量=96kg/最高出力=3.7ps/7500rpm/タイヤ=F60/100-17、R60/100-17/価格=23万2200円
長澤まさみとかけてカブ110と解く

名前は同じだけど中身は別モノ、50と110のカブ姉妹。別モノなのは主にエンジンだけなのに、バイクのキャラ=エンジンのキャラ論はやっぱり間違っていなかった。排気量とパワーが倍になっただけで、こうも性格が変わるのか。排気音も50のトゥルルが110でドゥルルと途端にヤル気を感じさせ、ストリートバトルだってノーマルで現役参戦できる。50と違ってこちらはまったく世を捨てていない!タイトルのオチ? その心は……どちらも普通に見えてフツーじゃない。隠れ巨乳が。

SUPER CUB110
全長×全幅×全高=1860×695×1040mm/シート高=735mm/車両重量=99kg/最高出力=8.0ps/7500rpm/タイヤ=F70/90-17、R80/90-17/価格=27万5400円
リトルカブが去ってクロスカブ50が来た

遅いけどスタイリッシュ、骨太だけどポップ。カブ50と同じ意味で“粋”なバイクだ。しかも圧倒的に旅志向が強い。「こうやって撮ったらカッコよくなる」ばかりを考えているカメラマンにロマンチストは多いが、クロスカブ50は「こうやって走ったら遠くまで行けそう」を存分に夢想させてくれる。50㏄は足枷でなく誇り。だったら17インチでよかった気もするけどね(笑)。たぶんいちばん売れないけれど、もっとも夢が語れるカブシリーズの異端児だ。14インチ+ローパワーで小回り最強!

CROSS CUB50
全長×全幅×全高=1840×720×1050mm/シート高=740mm/車両重量=100kg /最高出力=3.7ps7500rpm/タイヤ=F70/100-14、R80/100-14/価格=29万1600円
クロスカブ110にはぜーんぶ詰まっているのだ

セロー225やフラットツインBMWなど、ライダー人生“上がり”のバイクとして話題にのぼった車種はいくつもあった。そして2018年現在、みんなのふところ事情をリアルに鑑みれば、クロスカブ110以上の存在感を放つバイクが他にあるだろうか!と握りこぶし。新型ではレッグシールドがなくなりシフトフィールも大幅に向上、より普通のバイクっぽさを推し進めている。都市部で後れをとることのない動力性能とクラスレスな積載性に加えて取り回しのいい106kgの軽い車重。いないね、ライバル。

CROSS CUB110
全長×全幅×全高=1935×795×1090mm / シート高=784mm/車両重量=106kg/最高出力=8.0ps/7500rpm/タイヤ=F80/90-17、R80/90-17/価格=33万4800円
■特集■
「カブバンザイ」
VIVA! CUB!! 乗れば人生が豊かになるっ!
スーパーカブ&クロスカブ その楽しみ方を徹底研究!
TUNING:強化クラッチ&ハイギヤ化にトライ!
DIY:木製リヤキャリア作ってみよ~!
RESTORE:中古カブを元気にする再生術!
NEW PARTS:カスタムに効く注目アイテムがズラリ
■注目企画■
新型YZF-R25やCBR250RRの最新情報も満載!
モンキー125ユーザー必見 ヨシムラから最新マフラー出た!
日本最速のシグナスX 全バラ&セッティングデータ大公開
街乗り快適&技術も超進化中 電動スクーターNOW
|
|

自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanweb自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア
「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ
豊田合成株式会社
新薬開発用評価デバイス(足場材料)の企画・設計
年収
440万円〜750万円
勤務地 愛知県あま市二ツ寺東高須賀1番地1美和...
この求人を詳しく見る
東証プライム、軽自動車に強みを持つ日系完成車メーカー
EVシステム開発<二輪車>
年収
400万円〜750万円
勤務地 静岡県浜松市
この求人を詳しく見る
「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

豊田合成株式会社 新薬開発用評価デバイス(足場材料)の企画・設計
年収 | 440万円〜750万円 |
---|---|
勤務地 | 愛知県あま市二ツ寺東高須賀1番地1美和... |
東証プライム、軽自動車に強みを持つ日系完成車メーカー EVシステム開発<二輪車>
年収 | 400万円〜750万円 |
---|---|
勤務地 | 静岡県浜松市 |
ジムニー特集
関東屈指のロングダートを制覇せよ! 秋鹿大影林道&万沢林道...
- 2019/08/17
- コラム・連載記事
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
スズキ・ジムニーシエラを測って測って測りまくる。高さは? ...
- 2019/08/14
- コラム・連載記事

結局、スズキ・ジムニーのリジッドアクスルは何がスゴイのか?
- 2019/07/01
- ニューモデル
オービス対策‼ 交通取締情報局

移動オービスは何km/hオーバーで光る? 最低検挙速度独断検...
- 2018/11/11
- TOPICS
みんながオービスと見間違えちゃうNシステムの怖さを検証!...
- 2017/10/02
- TOPICS

スピード超過が事故につながる首都高速道路のオービスポイン...
- 2019/09/10
- オービス情報
令和2年、ついに「あおり運転」の罰則も強化へ! どうなる!? ...
- 2019/09/08
- TOPICS