HUSQVARNA VITPILEN 701 Impression from Editor's room やる気のないヤツは乗るな! ハスクバーナ・ヴィットピレン701試乗記〈四輪エディターによる二輪インプレッション〉
- 2019/05/11
- MotorFan編集部 小泉 建治

乗り手に「本気」を要求してくる
今回の試乗コースには、駐車場内に設けられたパイロンスラロームのようなステージが用意されていた。広さはざっと100×20mほどで、それほどスピードは出ない。そもそも、スピードを出して限界を試すような主旨の試乗会ではない。
だが、これだけ元気のいいエンジンと軽量な車体ならば、こんな小さなパイロンスラロームも楽しいだろう。そう思いながらコースインしたのだが、なんだか安心して曲がれない。車体が不安定というわけではないのだが、乗り手が得られる接地感がいまひとつなのだ。とくに問題はないけれど、コーナリングを楽しむという感覚ではない。
これはおそらく、もっとスピードを乗せ、荷重移動を積極的に行ってこそ本領を発揮するセッティングなのだろう。たら〜っとメリハリのない運転だと、バイクのほうもあいまいなインフォメーションしか返してくれないのだ。
ただしこれには補足が必要で、ヴィットピレン701のフロントフォークは伸び側、縮み側ともに減衰力を調整可能なのだが、筆者は初期設定のまま試乗していたのだ。もう少しサスペンションを動く方向に調整すれば、低い速度域や穏やかな荷重移動でも確実なフィードバックが得られるようになるかもしれない。
つまりこのバイクは、見た目にだまされてはいけないということだ。洗練されたデザインとスリムな車体からは想像出来ないほど、ヴィットピレン701は尖っている。
足つき性よりも乗車姿勢を優先したシート高に始まり、とにかく回りたがるビッグシングルエンジン、やたらと威勢のいいエキゾーストノート、そして半端な荷重移動を受け付けないサスペンション設定など、どこを取ってもライダーに「本気」を要求してくるバイクなのだ。
ウデに覚えのあるアナタがサーキットやワインディングで気合いを見せれば、ヴィットピレン701はしっかりそれに応えてくれるだろう。
ハスクバーナ・ヴィットピレン701
シート高:830mm 車両重量 :157kg(燃料を除く) エンジン型式:水冷4ストローク単気筒OHC 総排気量:692.7cc ボア×ストローク:105×80mm 最高出力:55kW(75ps)/8000rpm 最大トルク:72Nm/6750rpm 燃料タンク容量:12L トランスミッション:常時噛合式6段リターン フロントタイヤ:120/70ZR17 リヤタイヤ:160/60ZR17 価格:135万5000円
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