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砂漠の怪鳥 DR-BIGから受け継ぐクチバシ顔とダート性能!「Vストローム1000」は遠出したくなる Vストローム1000XTは鳥だった⁉️ オン/オフいける国産アドベンチャーツアラー /スズキ

  • 2019/06/27
  • 青木タカオ
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フラットダートなら難なくいける!

 せっかくの“XT”ですからオフロードも走ってみましたが、フラットダートなら難なくいけます。前後サスがソフトに路面の衝撃を吸収。スリムなアルミ製ダイヤモンドフレームが軽量な車体をもたらし、その大きな車格にしては未舗装路でも身のこなしは軽く、「DR‐BIG」の遺伝子はしっかりと受け継がれています。

 ただし、あくまでもゆっくりそろりと慎重に走るべきでしょう。クランクケースやエキパイを守るガードは樹脂製で、美しい外装の一部。飛び石が跳ねてキズだらけになるという状態は想定していません。

コーナリングABSも備え、不安なく遠出も疲れ知らず

 そのエンジンパワーとスタビリティの高いシャシーで、ワインディングも不安なくペースを上げていくことができます。フロント19インチのハンドリングは軽快で、コーナーでは狙ったラインを外しません。

 不安なくライディングに没頭できるのは、先進的な「モーショントラックブレーキシステム」のおかげでもあります。ブレーキを強くかけたとき、IMUが前後輪の速度だけでなく車体の姿勢も検出し、ABSコントロールユニットがABSの介入が必要か否かを判断。介入時は増減圧を制御し、ABSが作動してもレバーやペダルへのキックバックが低減されるのです。

 また、コーナリング中もバンク角に応じて前後連動ブレーキの作動具合を変化させ、旋回中にフロントブレーキを強くかけても物理限界の範囲でバンクしたまま効率的に減速。アウト側に膨らむことなく、ラインをトレースしたままカーブを安全に抜けてしていくことができます。

 トラクションコントロールも2つのモードとOFFが選べ、そうした電子制御にも守れ、Vストローム1000は旅を快適にしてくれます。乗り心地が良く、疲れ知らずですから遠くへ行きたくて仕方ありません。都内から首都高、東名高速道路を経て箱根まで往復しましたが、帰路につき自宅が近づくと、もう着いてしまうのかと残念でなりませんでした。
 旅に出たくなる、Vストロームに乗ると、きっと誰もがそう感じるでしょう。


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