エンジンとシャシーを刷新したハーレーダビッドソンのソフテイルファミリー。その走りいかに!? 一番お得なハーレーはコレ!? 理由はわずか3分、工具無しでカウル&サイドケース着脱できる→1台で2つのスタイルを味わえるから。【H-D スポーツグライド試乗】
- 2019/06/05
- 青木タカオ

鈴鹿サーキットで8時間耐久レースがおこなわれる7月27日(土)28日(日)に「ソフテイルツアー2019」を開催するハーレーダビッドソン。いま“イチオシ”としているソフテイルファミリーは、シャシーとエンジンが刷新され、従来にはなかったスポーティさを感じます。新型フレーム、ニューエンジンになってから登場した「SPORTSGLIDE(スポーツグライド)」に乗って、そのライドフィールを確かめてみました。
REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
SPORTSGLIDE(スポーツグライド)…ビビッドブラック2,295,700円/モノトーン2,337,700円/カスタムカラー2,378,700円



新しくなったソフテイルファミリーに後発で加わったのが「SPORTSGLIDE(スポーツグライド)」です。搭載されるエンジンは最新の空冷V型2気筒OHV4バルブ「ミルウォーキーエイト」で、排気量は107キュービックインチ=1745ccのみ。114キュービックインチ=1868ccと2本立ての設定になっている機種もありますが、選べるのは「ミルウォーキーエイト107」だけとなっています。



まず目を惹くのが、フロントに備わるミニフェアリング。じつはこれ、工具なしで即座に脱着でき、気の向くままにスタイルを変えることができるのです。


二面性。これがスポーツグライドの魅力のひとつとなっていて、ハードサドルケースもまた取り外しが自由自在になっています。

ハーレーダビッドソンは昔からワンタッチ式の「デタッチャブル」(クイックリリース機構)を導入し、ウインドシールドやバックレストなどを工具不要で脱着できるようにしてきました。
一昔前のものは装着に手間取ったものですが、スポーツグライドではカウルもパニアケースも簡単スピーディに外したり付けたりでき、進化を感じずにはいられません。

感心するのは、もうひとつ。サドルケースを外したとき、剥き出しとなるマウント部にクロームメッキが施され、見た目がキレイなところです。荷掛フックの役割も果たし、機能性にも優れます。

引っ張って回すだけのクイックリリース機構も使いやすいものです。取付部も美しいし、サドルケースの脱着はイージーでまったく苦になりませんので、街乗りでは軽快なストリップスタイルにして走りたくなるのでした。

“一粒で二度美味しい”といったところでしょうか。街乗りメインのときは、これぞソフテイルといった王道的なストリップスタイルにし、またツーリング時にはフェアリングやサドルケースを取り付けたツアラースタイルに。
ミニカウルは高速走行でウインドプロテクション効果を発揮し、長距離走行では疲労感を大幅に低減してくれるのです。
ワンランク上のクルージング力

ソフテイルファミリーでは、このスポーツグライドとヘリテイジクラシックにのみオートクルーズコントロールの搭載があることからも、ツアラーとしてワンクラス上の性能を確保していることがわかります。
ハンドル左にスイッチがあり、操作に慣れるとスロットルグリップを握る右腕の疲労感が低減され、高速巡航がより快適になるのでした。


ハードケースは横開きでフタが大きく開くため荷物が入れやすく、こぼれないようネットも標準装備。シートに跨りながらも荷物を出し入れできるよう、開閉レバーが腰のすぐ横にあるのもよく考えられています。
さらにリッドがダランと開かないようダンパー付きですから驚きを隠せません。ハーレーダビッドソン、いつからこんなに親切になったのでしょうか。高級感もバツグンです。

ステップは両足を前方に投げ出すようにして乗るフォワードコントロールで、小柄な人の場合、ヒザが伸びきってしまい見た目にもよくありませんし、疲労感も増えてしまいます。
スポーツグライドの場合、フットペグの位置はライダー側に寄せられ、決して遠くありません。身長175cmの筆者が乗車した場合、ヒザがゆったりと曲がり、余裕を持ってペダル操作ができました。
なお、シート高は680mmと低く、足着き性では乗り手の体格を選びません。
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