RENAULT LUTECIA R.S. Driving Impression by Michael Krumm〈ルノー・スポール考察〉 ルノー・ルーテシアR.S.|ミハエル・クルムも納得!本気のスーパースポーツである
- 2018/08/03
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MotorFan編集部
FFではないようなナチュラルなハンドリング
ハンドリングは、まるでFFではないようなナチュラルさだ。そしてR.S.デフの働きが見事と言うほかない。FF車の場合、通常は一度アンダーステアが顔を出したら、そこからステアリングを切り足したところで、だらしなく外へ膨らんでいくだけ。ところがコイツの場合、切り足せばグイグイ曲がっていくのだから驚くしかない。しかも作動が極めてスムーズだから、自分のコントロールをジャマされたような気には一切ならないのだ。
ABSのセッティングも絶妙で、ロックとリリースの間隔が短いからストレスがない。そして、スポーツモードでは多少のロックを許容するから、ドライバー側も相応にコントロールしなければならなくなる。それがサーキット走行にはとても具合がいい。
これら電子デバイスの高度なマネージメントが、ルーテシアR.S.の走りのクオリティを大きく押し上げている。電子制御の介入に否定的な昔ながらのスポーツカー好きの人には、とにかく一度乗ってみてほしい。確かに後輪駆動であれば、電子デバイスの助けを借りることなくリヤのトラクションをコントロールするのは大きな楽しみかもしれない。でも前輪駆動の場合、フロントがホイールスピンしてアンダーステアが出続けるのは苦痛でしかない。いらぬストレスを軽減してくれるのだから、電子デバイスはポジティブな存在と考えるべきだ。
タイトなコーナーではポルシェ911よりも速い
電子デバイスの出来の良さばかりを強調してしまったが、ルーテシアR.S.そのものが持つコーナリング性能も相当に高い。試乗したコース内のいくつかのコーナーでは、現行ポルシェ911よりも速いコーナリングスピードを見せた場面もあった。ポルシェより速い、と言うと驚かれるかもしれないが、実はニュルブルクリンク北コースのような高速サーキットでも、ツイスティなセクションでコンパクトスポーツがスーパースポーツを追い立てる場面は珍しくない。日本に多く見られるタイトなワインディングにおいてルーテシアR.S.の敵になり得るのは、私の知る範囲においてはロータス・エリーゼSくらいである。
ひとつ残念だったのは、私がとても楽しみにしていたR.S.モニターが日本仕様には用意されていないこと。Gセンサーやストップウォッチなど、どれもサーキット走行にとても有用な機能だからだ。一刻も早く対応できるよう、奮起を期待したい。
あなたには本当にこれ以上のパワーが必要か?
それさえあれば、もう完璧だ。スーパースポーツと言っても差し支えない。もしも200psのコンパクトスポーツであることを理由に、500psや600psのスーパースポーツよりも劣ると考えている人がいるとすれば、試乗した後にもう一度意見を聞きたい。あなたは本当にこれ以上のパワーが欲しいか、と。
ルーテシアR.S.のパワーとグリップは、高度にバランスが取れている。私はこれ以上のパワーはいらない。また、初めて乗るクルマに慣れるためにはある程度の時間が必要となるが、ルーテシアR.S.にはすぐに慣れることができた。それだけ完成度が高いということだ。
この出来の良さで、価格は約300万円。お買い得……というより、何か作り手に感謝してしまいそうな気持ちだ。ルーテシアR.S.は、我々クルマ好きに向けたルノーからのプレゼントなのだろう。(まとめ:編集部)
※本記事は「ルノー・ルーテシアR.S.のすべて」から転載したものです。
MICHAEL KRUMM
ミハエル・クルム
ドイツ出身。フォーミュラフォード、フォーミュラオペル・ロータス、全日本F3、JGTCおよびスーパーGTなど、数々のカテゴリーでチャンピオンを獲得。2011年にはFIA-GT1にてチャンピオンに輝いている。2012年よりスーパーGTに復帰。現在はNISMOのアンバサダーを務め、GT-Rの開発を担うなど多忙な日々を送っている。
今年で生誕20周年を迎えたルノー・カングーを徹底解剖する一冊。日本とフランスで徹底的に走り込んだ試乗レポートや、フランス郵政公社「ラ・ポスト」の本物の配達人へのインタビュー、そしてこれまで日本で販売されたカングーを限定車も含めてすべて紹介するなど、カングー好きの知識欲を満足させる盛りだくさんの内容になっています。
発売:2018年7月5日(木)
定価:907円+税
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