【EICMA2018】「ギアポジションインジケーター」や「アシスト/スリッパクラッチ」も導入 国内導入は400cc版!「ホンダCB500X」新機構の“HSTC”等で安全性と走破性を大幅アップ
- 2018/11/16
- MotorFan編集部

イタリアのミラノで開催されたEICMA2018(ミラノショー)で世界初公開された「ホンダCB500X」。走行シーンを選ばないアドベンチャーモデル・CB500Xの中身が明らかになったのでレポートしよう。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
世界初公開されたホンダの3台の500モデル。その中の1台、CB500Xは、スーパースポーツモデルのCBR500RやマッチョなストリートモデルのCB500Fとは趣きの異なる、フロント19インチ仕様のアドベンチャーモデルだ。



CB500Xの初登場は2013年。2016年には大型フューエルタンクやスプリングプリロード調整可能なフロントフォークに変更されるなどマイナーチェンジ。オフロード走行、街乗り、ロングツーリングなど、幅広いシチュエーションに対応するマルチなモデルとして人気を呼んでいる。
国内では普通自動二輪免許で乗車できるよう400ccにスケールダウンし、「CB400X」として発売中だ。今回EICMA2018では、その新型が発表されたというわけだ。

新型CB500Xは、前モデルよりも空力に優れた外装類、LCD機器やLEDインジケーターを採用したメーター類、走行中のシフト状況も一目で確認できる「ギアポジションインジケーター」、スムーズなシフト操作やハードなシフトダウン時も安心な「アシスト/スリッパクラッチ」、ホイールのトラクションを任意に制御できる「Honda Selectable Torque Control(HSTC)」などの最新アイテムが随所に盛り込まれている。
造形美にもこだわったエンジンは、CBR500RやCB500Fと同じ水冷4ストローク2気筒DOHC 8バルブ471cc。ヨーロッパの免許制度である「A2ライセンス」に合わせ、最高出力は35Kw(47.6ps)に設定済みだ。
吸排気バルブを開閉させるシリンダーヘッドのロッカーアームには、摩擦抵抗を大幅に軽減させる「ローラーロッカーアーム」を採用。カムシャフトを回転させるカムチェーンは、ピンの表面をバナジウム処理して摩耗に対する耐久性を強化している。
クランクシャフト、メインシャフト、カウンターシャフトの「三角形」の割合は、CBR1000RR Firebladeと同じエンジンのレイアウトとしたことで、マスの集中化とスポーティな走りを実現。
吸気系と排気系は、CBR1000RR Firebladeにも採用された手法を用いて効率をアップ。また、カムシャフトの閉タイミングを5°早めることで、街中で多用する中回転域のパワーとトルク特性をアップ。ストリートでの扱いやすさを向上させているのが特徴だ。
スムーズな排気を実現したエキゾーストシステムには、エンド部に2つの出口を設けたデュアル型の大型サイレンサーを採用。優れた静粛性と味のあるサウンドの両立に成功している。


外観は前モデル同様、精悍でシャープなフロントマスクが印象的なアドベンチャースタイル。フロントカウル、フューエルタンク、ラジエターシュラウド、サイドカバー、シートの一体感とバランスを高めた個性的なスタイリングが特徴だ。
今回、フロントカウルとスクリーンの形状を変更。風防性をアップさせ、ライダーにかかる負担を低減させている。
メインフレームは直径35mmの鋼製ダイヤモンドチューブを採用。ホイールベースは1,445mmに設定し、軽快かつ安定感のある走りを実現。
正立型のテレスコピックフロントフォークは、オフロード走行時の衝撃も確実に吸収する150mmストロークタイプを装備。リヤショックはビッグバイクにも採用の、ダブルチューブ型の5段階プリロード調整式がチョイスされている。
フロントホイールは19インチ、リヤホイールは17インチの異径タイプを選択。前後とも軽量なアルミタイプの14本スポークタイプとし、軽快なハンドリングを獲得。タイヤはフロント110/80-19、リヤ160/60-17の各サイズに設定し、オンロード走行&オフロード走行の両方をこなすオン・オフパターンを採用している。




ヨーロッパ仕様のカラーはグランプリレッド、マットガンパウダーブラックメタリック、パールメタロイドホワイトの3色をスタンバイ。
今回発表された新型のCB500Xは、日本では現行モデルと同じく、ボア67mm×ストローク66.8mm=471ccから、ボア67mm×ストローク56.6mm=399ccに排気量をダウンさせ、「CB400X」としてリリースされる予定だ。
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