足つきはちょい高だけれど！ MT-07はミドルクラストップレベルの実力者だ。｜ヤマハ

2019/09/03
MotorFan編集部近田茂

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⚫️ディテール解説

タンクカバーやエアスクープ等を統合的にデザインされたヘッドランプまわり。光源に使用されているのは、12V、60/55Wのハロゲンバルブだ。

追加投入された新色のマットライトグレーには鮮やかなバーミリオンのホイールを採用。フロントダブルディスクブレーキにはφ282mmのフローティングローターに対向４ピストン油圧キャリパーを採用。

ライダーのスロットル操作に対して忠実なレスポンスを目指して開発されたエンジンは270度位相クランクを持つ水冷DOHC直（並）列２気筒８バルブの688cc。

ショックユニットが水平近く寝かされてレイアウトされたボトムリンク式スイングアームサスペンション。モノショックはプリロードと伸び側ダンビング調節ができる。

スイングアームピボット部の真下に主チャンバーを持つ排気系。ショートサイレンサーで見た目もすっきり。リヤブレーキキャリパーはNISSIN製ピンスライド式だ。

若干低めにセットされたパイプバーハンドルを握るライディングポジションはアグレッシブなイメージ。上体の前傾はきつくはなく、日常的な街乗りでも快適に扱える。

ごく一般的なレイアウトのハンドル左側スイッチ。ただホーンボタンはウインカースイッチの右上に位置し、扱いが少し遠い。

ハンドル右側のスイッチは赤と黒の二つのみ。赤はエンジンキル＆スタータースイッチ。黒の横スライドスイッチはハザードランプ用だ。

センターにハンドルマウントされた液晶マルチファンクションメーター。中央にギヤポジションインジケーター。右側に速度が大きくデジタル表示される。回転計は下段に右方へブロックが伸びるグラフ表示式。レッドゾーンは10,000rpmから、ブロックは200rpm毎で、4,000〜8,000rpmの表示ブロックは長くなっている。

硬めのシートクッションはスポーツライディングにも相応しい乗り味。着座面積が広くデザインされて座り心地も良い。

後席はキーロック解除で取り外しできる。シートクッション裏側に簡単な車載工具がそれぞれ固定されている。シート下部スペースにはETC機器等が収納できる。

シンプルなテールまわり。グラブバーは装備されていない。アルミのナンバープレートステー等、シンプルな外観としている。

全体に大柄ではない車体だが、タンクまわりはボリュームがあり、がっちりと逞しい雰囲気だ。

◼️主要諸元◼️

認定型式／原動機打刻型式2BL-RM19J／M410E
全長／全幅／全高2,085mm／745mm／1,090mm
シート高：805mm
軸間距離：1,400mm
最低地上高：140mm
車両重量：183kg
燃料消費率*1：
国土交通省届出値,定地燃費値(*2)…38.4m/L(60km/h)2名乗車時
WMTCモード値 (*3)…23.9km/L(クラス3 サブクラス3-2)1名乗車時
原動機種類：水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
気筒数配列：直列, 2気筒
総排気量：688㎤
内径×行程：80.0mm×68.5mm
圧縮比：11.5 : 1
最高出力：54kW(73PS)／9,000r/min
最大トルク：68N・m(6.9kgf・m)／6,500r/min
始動方式：セルフ式
潤滑方式：ウェットサンプ
エンジンオイル容量：3.00L
燃料タンク容量：13L(無鉛レギュラーガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式フューエルインジェクション
点火方式：TCI(トランジスタ式)
バッテリー容量／型式：12V, 8.6Ah(10HR)／YTZ10S
1次減速比／2次減速比：1.925／2.687
クラッチ形式：湿式, 多板
変速装置／変速方式常時噛合式6速／リターン式
変速比：
　1速…2.846　
　2速…2.125　
　3速…1.631　
　4速…1.300　
　5速…1.090　
　6速…0.964
フレーム形式：ダイヤモンド
キャスター／トレール：24°50′／90mm
タイヤサイズ(前／後)：
120/70ZR17M/C(58W)(チューブレス)／
180/55ZR17M/C (73W)(チューブレス)
制動装置形式(前／後)：
油圧式ダブルディスクブレーキ／
油圧式シングルディスクブレーキ
懸架方式(前／後)：テレスコピック／スイングアーム（リンク式）
ヘッドランプバルブ種類／ヘッドランプ：ハロゲンバルブ／12V, 60/55W×1
乗車定員：2名