【スバル新型BRZ新旧比較】ボディサイズは? エンジンは? 装備は? 8年分の進化を比べてみた
- 2020/11/19
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MotorFan編集部
11月18日に世界初公開された新型スバルBRZ。2012年に登場した初代の後継モデルとなるわけだが、8年の歳月を経た新型の進化はどれほどのものなのだろうか。新型と現行型、新旧BRZを比較してみよう。
新旧スバルBRZを徹底的に比べてみる
現行型のBRZは、2012年3月にデビュー。トヨタ86と兄弟車であり、商品企画とデザインはトヨタ、設計開発と生産はスバルが主に担当した。2005年にスバル(当時富士重工)とトヨタが資本提携していたからこそ実現した、前代未聞のコラボレーションだったのである。
新型もスバル&トヨタの共同開発なのは同様。今回の役割分担は定かではないが、スバルのリリースでは『トヨタ自動車株式会社との業務提携で掲げる「もっといいクルマづくりの追求」の取り組みを通じて、共同開発したクルマです』と謳われている。
【ボディサイズ】全長はわずかに長く、全高は少し低く。全幅はキープ
それでは、ボディサイズをチェックしてみよう。現行型は全長4240mm×全幅1775mm×全高1320mm。新型は全長4270mm×全幅1775mm×全高1310mm。全長がプラス30mm、全幅は同等、全高はマイナス10mmとなっている。(インチ単位でしかサイズが公開されておらず、編集部でmm単位に変換したため、多少数字に差異があるのはご了承いただきたい)
ホイールベースは現行型が2570mmなのに対して、新型は2575mmと5mmほど長くなっている。
スポーツカーに限らず、ほとんどのクルマはモデルチェンジのために肥大化する傾向があるが、BRZのサイズ拡大は最小限にとどめられている。特に嬉しいのが、全幅が広くなっていないこと。コンパクトなFRスポーツカーというBRZのアイデンティティは新型でもしっかりと守られている。
【エンジン】排気量は2L→2.4Lに拡大。最高出力は24ps、最大トルクは38Nmアップ
続いて、エンジンを見てみよう。現行型は、FB型をベースにボア×ストロークを86mm×86mmのスクエアに改めるなど新開発されたFA型2リットル4気筒ユニットを搭載。燃料噴射系にポート噴射と筒内噴射を使い分けるトヨタのD-4Sを組み合わさせ、最高出力200ps&最大トルク20.9kgmを達成。その後、吸排気効率の向上などによりMT車の最高出力は7ps、最大トルクは0.7kgmほど高められた。
新型は、2.4リットルの水平対向4気筒エンジンを搭載。北米ではレガシィやアセントに搭載されているFA24型ターボエンジンのNA版だと思われるが、BRZの搭載にあたっては、新たにD-4Sが組み合わされた。
新型の最高出力は228hp。北米仕様なのでhp表記となっているが、これをps表記に換算すると231ps。現行型が207psなので、24psのアップだ。最大トルクは約250Nmで、現行型の212Nm(21.6kgm)から約38Nmアップ。
注目はそれぞれの発生回転数で、最高出力の発生回転数は7000rpmで変化ないが、最大トルクに関しては現行型の6400〜6800rpmから新型は3700rpmとかなり下がっている。最高出力と最大トルクの発生回転数に差があると扱いやすいエンジンになる傾向があると言われているので、新型のエンジンはそうした面もかなり期待できそうだ。
エンジンルームを見てみると、エンジンカバーが復活しているのが分かる。現行型ではマイナーチェンジの際、6MT車にアルミ製インテークマニホールドを採用、そのポート断面を拡大するスペースを稼ぐためにエンジンカバーを廃した経緯があった。
【トランスミッション】新型も6速MT&6速ATを用意。6速ATはスポーツ走行時の制御が進化排気量は2
トランスミッションのラインナップは、新旧ともに6速MTと6速AT。現行型の6速ATは、マニュアルモードの変速速度にこだわり、変速時間0.2秒と世界最速(当時)を実現していた。新型の6速ATでは、新しいSPORTモードを採用。自動スロットルブリッピングによる素早いダウンシフトを可能にするのは現行型同様だが、さらにヨーセンサーを利用して、ハードコーナリング時にローギアをキープするようコントロールされるという。
【安全装備】新型は6AT車にアイサイトを標準装備。全車速追従走行が可能に
また、新型ではついに運転支援システム「アイサイト」が6速AT車に標準装備されることとなった。プリクラッシュブレーキや全車速追従機能クルーズコントロールも備わるので、日常の移動がより安全に、快適に行えることとなる。が、リリースでは「アイサイト」としか書かれていないので、果たしてどのバージョンのアイサイトなのかは不明である。
【ボディ】インナーフレーム構造の採用などにより高剛性化を実現。重量増は最小限に
現行型のプラットフォームは、BRZのために完全専用設計で作られたもの。スバルがFR車を手がけたのは1954年のP-1以来だったのである。新型のプラットフォームはどうかというと、どうやらキャリーオーバーのようだ。
ただし、スバルグローバルプラットフォームの開発から得たノウハウを取り入れるとともに、新型レヴォーグでも採用されたインナーフレーム構造や構造用接着剤などを導入。シャーシマウントシステムやサブフレーム構造などの接続部も強化されているという。新旧で比べると、フロント横曲げ剛性は約60%、ねじり剛性は約50%と大幅に向上した。
現行型では高い位置に強度の高い鋼板を使って薄肉化を図り、低重心化を実現していた。新型ではルーフ、フード、フロントフェンダーにアルミを採用することで、低重心&軽量化を一層推し進めている。
現行型のボディ重量は、6MT車が1220〜1250kg、6AT車が1240〜1270kg。新型は6MT車が1277〜1286kg、6AT車が1299kg〜1307kgと、やや重くなっている。新型ではエンジン排気量拡大や装備の充実化が行われたことを考慮すると、かなり軽量化には努力したことがうかがえると言えるのではないだろうか。
【足まわり】フロントはストラット、リヤはダブルウィッシュボーンを採用。VSCは「TRACK」モードを用意
足元を支えるサスペンションはというと、フロントがストラット、リヤがダブルウィッシュボーンという形式に変更はない。新型のフロントサスは低いボンネットラインを実現しながらもロングストロークを維持しつつ、理想的なハンドリングと乗り心地を実現。リヤサスは優れたバンプ吸収性を発揮し、様々な路面でタイヤのグリップ力を最大限に発揮する、としている。
【タイヤ&ホイール】「プレミアム」は17インチ、「リミテッド」は18インチ。18インチ車のタイヤはパイロットスポーツ4
新型の北米仕様は、標準の「プレミアム」と上級の「リミテッド」という2グレードが用意される。プレミアムは17インチアルミホイールと215/45R17タイヤ、リミテッドは18インチアルミホイールと215/40R18タイヤがそれぞれ組み合わされる。現行型では、「RA」などが16インチ、メインが17インチで、18インチが設定されるのは「STIスポーツ」のみだった。
新型の18インチ車のタイヤはミシュラン・パイロットスポーツ4を採用する。これは18インチを履く現行型のSTIスポーツも同様だ。
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