かつては250まで出揃ったが、じつは新型にも存在する!? 「新型カタナ3兄弟」を見て、乗って、比べてみた/ スズキ
- 2019/06/25
- 青木タカオ

ミラノショー2017に出展され、話題となった「KATANA3.0」。イタリアのバイクメディアが企画した車両でしたが、スズキはこれに賛同し、市販バージョン開発へと至りました。ベースとなったのが「GSX-S1000」です。となれば、そのフルカウル版「GSX-S1000F」も含めて、“カタナ3兄弟”なのかもしれません。その3機種、気になって仕方がないので、それぞれを見て、乗って、じっくり比べてみることにします。
REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
かつては小刀(250)まで存在したカタナ兄弟!!

新型が登場し、話題となっているスズキ「カタナ」ですが、かつては兄弟モデルがありました。長兄である「GSX1100S」を筆頭に、1000、750、そして90年代以降には普通二輪免許(当時は中型限定)で乗れる400や250も登場しています。
さらに外装はまったく違いますが、650、400、250、125にも車名に「カタナ」が付いたモデルが発売されました。今のところ新型は1000ccモデルだけですが、兄弟モデルが今後出てくる可能性も否めません。

じつは新型「カタナ」とエンジンやフレームを共有する一卵性双生児と言えるモデルが、もうすでにあるのはご存知でしょうか。「GSX-S1000」そして、そのフルカウルバージョン「GSX-S1000F」です。もちろん心臓部やシャシーはそれぞれで最適化され、決して同じではないのですが、「カタナ」の開発段階でのベース車両となったのでした。
そもそも新型「カタナ」は、2017年11月のミラノショーに出品されたイタリア誌のカスタムコンセプト「KATANA3.0」に端を発する市販バージョンでして、それは「GSX-S1000」をもとに製作されたのです。となると、この3機種は「カタナ3兄弟」と言えるのかもしれません。強引でしょうか。でも気になりますよね、それぞれのモデルがどう違うのか。
KATANA……1,512,000円
GSX-S1000 ABS……1,131,840円
GSX-S1000F ABS……1,185,840円
3台をじっくり見比べてみる!!



外観はそれぞれでまったく異なり、まさに三者三様です。刀を想起させるシャープで流れるようなラインの外装を身にまとった「カタナ」に対し、ストリートファイターの「GSX-S1000」は低く構える野獣を思い起こさせるスタイルです。フルカウル仕様の「GSX-S1000F」もスーパースポーツとは一線を画すアップライトなファットバーハンドルで、ワイルドなフォルムとしています。



ステアリングヘッドからスイングアームピボットまで一直線としたアルミ製ツインスパーフレームは、高い剛性と軽量化を両立。「カタナ」では、高剛性アルミ製スイングアームが灯火器類やナンバープレートを備えるリヤフェンダーを片持ち支持でマウントしています。
車体寸法は以下の通り。
カタナ 全長2,130mm×全幅835mm×全高1,110mm
GSX-S1000 全長2,115mm×全幅795mm×全高1,080mm
GSX-S1000F 全長2,115mm×全幅795mm×全高1,180mm
装備重量は以下の通り。
カタナ:215kg
GSX-S1000:209kg
GSX-S1000F:214kg
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