最高出力585ps/最大トルク700Nm、最高速度318km/hのスーパースポーツモデル 2300万円のAMG GT Rに乗ってみたよ
- 2017/12/15
- MotorFan編集部 甲斐 貴之
最高出力585ps/最大トルク700Nm、最高速度318km/hのスーパースポーツモデル、AMG GT R。サーキットで真価を発揮するギミックを満載したAMG GT Rで箱根ターンパイクを走った。
GENROQ編集部からAMG GT Rの配車を頼まれた。1/26発売号の特集『GOTY -Genroq Of The Year-』で2017年の話題車を集めて取材するらしいが人手が足りていないため。前日の夕方に品川のメルセデス・ベンツ日本で広報車を借り出し、翌日朝に箱根のターンパイクまで自走でお届けするのがミッション。
てなわけで所属するMFiの編集長にその旨伝えると「じゃあ、AMG GT RのインプレッションをモーターファンWebにのっけてね」と。
いやいや、AMG GTの“R”ですよ? そんじょそこらのスポーツカーじゃなくて、ほとんどレーシングカー。ごひゃくはちじゅうご馬力のななひゃくNmですよ? にせんさんびゃくまん円以上するクルマですよ? とても公道走っただけで語れるクルマじゃないですよ? 「ボクはねー、2kmしか乗れなくてもインプレッションできるから。フンフン」と自慢気に語るMFi編集長。距離や時間の問題じゃないんだよなー。クルマのインプレってそのクルマに相応しい環境でやらなきゃ意味ないんじゃね? そりゃあ理屈こねりゃ何だって語れるけどさー。というココロの声を押し殺し「了解っす」と応じる。会社員だからね。上司の意向はゼッタイ。
だからココまでAMG GT Rに興味があって読んだヒトには申し訳ないけど、この先有意義な情報はイッサイ無い。AMG GT Rの購入を真剣に検討しているヒトは速やかにブラウザバック。素直にモータージャーナリストのレポートを探すべし。オススメはGENROQ(ダイレクトマーケティング)。ヒマでヒマでヒマで、ヒマという字がゲシュタルト崩壊しているヒトにもオススメしない。写真も撮る時間なくてちょっとしかないし、これはただのWebコンテンツ嵩増し記事だから。タイトル詐欺でアクセス数を稼いだらもう目的は達成しているの。だからレッツ・ブラウザバック!
さて。品川のメルセデス・ベンツ日本からAMG GT Rを引き上げる際、配車係のオニーチャンは「パワーあるからね、ウエット路面でイキんなよ。簡単に横向くから。オメーごときじゃコントロールできねーから」と、被害妄想的にココロの声を読んでから夜の湾岸線に乗り入れる。本日も安定の渋滞、ノロノロ走行。全然アクセル開けられない。AMG GT Rのようなスーパースポーツで渋滞はさぞかしストレス爆上げだろーと思いきや奥さん! AMG GT Rはメルセデスの最新モデル、何とディスタンスパイロット・ディストロニック、平たく言えばACC(アダプティブ・クルーズコントロール)が付いてる。標準装備だって。フツー、いらんでしょ、この手のクルマには。でも付いてるとこんな時便利。無いよりはあったほうがイイね、ラクチン、ラクチン。
余裕が出てきたのでシフトモードをセンターコンソールのダイヤルでかちゃかちゃいじる。C(コンフォート)は平和そのもの、何もおきない。S(スポーツ)にしたら少しエキゾーストノートが大きくなって、S+(スポーツプラス)ではシフトのアップダウンでブリッピング。やかましい。面白いけど。調子に乗ってRACE(サーキットモードね)に入れたらACCが解除されちゃった。当たり前か。そんでもってACCが解除されたAMG GT Rは「人間不信感」がバリバリ。ちょっと前車との車間が縮まるとメーター内のワーニングランプがピカピカ。わかってるって!と無視していたら、いきなりシートベルトがきゅっと締まって自動ブレーキが効きやがんの! いやいや、この程度で作動しちゃうの? ドライバーを信じていないにもホドがあるんじゃね? とブツブツ言いながら約40kmのナイトドライブは終了。
小田原厚木道路に入ってやっと交通量が減ったのですこーしアクセルを開けてみた。なにやらAMG GT Rにはアクティブ・エアロダイナミクス・システムという、フロントバンパーに備わってダウンフォースマシマシにする装置がついているらしい。80km/hで作動するとか。うん、わからん。ただでさえでっかいリヤウイングスポイラーが付いてて高速走行は安定してるから、どこからどこまでがアクティブなにがしの効果か切り分けられない。当然ながらフツーのクルマ(最近乗る機会の多い国産の社用車)に比べれば格段に路面追従が良くてヒタっとしてるし、レーンチェンジも機敏で気持ちいいのは確か。でもポテンシャルの1000分の一も発揮できない。これくらいのスポーツマインドと他人への優越感をにせんさんびゃくまん円で買うのかーと、ヒガミ満載で流していたら箱根ターンパイクに着きましたよ、っと。
……いやあ、危ないわ、コレ。もうね、いくらでも力が出てくるの。もちろん限界なんて試してないよ? でも底が知れないのはなんとなく乗ってりゃわかるもんだ。ムリムリ。安全運転に徹しないと恐ろしいことになる。でも集合時間にすこーし遅れそうなんだよね、ってことでちょっとペースを上げて大観山に向かって上っていくと、何だかタイヤが左右にガクガク振られる感じ。コエー! 荒れた路面のアンジュレーションに敏感すぎね? やっぱりサーキットを走るべきクルマだよなー。シロートはおとなしく雰囲気だけ味わっとけってことか。
あと書き忘れてたことはあるかな。そうそう、シートはむちゃくちゃイイ。ピッタリとケツが収まって塩梅サイコー。着座位置が低いからスピード感は速く感じるし実際にサーキット走行では大きなメリットになるはず。前方は見切りが悪く、後方視界も狭いけどスーパースポーツはそんなもんだ。
実用面を心配しそうだけど、ディスタンスパイロット・ディストロニックやら自動ブレーキやらセンサーてんこ盛りだから下手な人間の目より安心、安心。繰り返すようだけど動力パフォーマンスはわからん。公道で評価すべきじゃない。でもただひとつ。意志のままに車体がダイレクトに反応するという、スポーツカーらしさは濃厚だから乗っていて楽しいのは間違いないし、クルマに求めるものが実用面よりもちょっとだけ刺激のほうに傾いていて、なおかつサーキットとか走るんなら良い選択でしょ。まあ、現代のスーパースポーツ系モデルは総じてそうだけど。AMG GT Rの本性を知りたくなったら、1/26発売のGENROQを読むといいよ(ダイレクトマーケティング)。
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア
「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ
ミネベアミツミ株式会社
PM
年収
550万円〜900万円
勤務地 東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田...
この求人を詳しく見る
ITKエンジニアリングジャパン株式会社
ハードウェアエンジニア<テストベンチ開発>
年収
450万円〜750万円
勤務地 東京都港区芝1-10-13芝日景有楽ビル6F
この求人を詳しく見る
「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

ミネベアミツミ株式会社 PM
年収 | 550万円〜900万円 |
---|---|
勤務地 | 東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田... |
ITKエンジニアリングジャパン株式会社 ハードウェアエンジニア<テストベンチ開発>
年収 | 450万円〜750万円 |
---|---|
勤務地 | 東京都港区芝1-10-13芝日景有楽ビル6F |
フランクフルト・モーターショー2019

ついに来た! 新型ランドローバー・ディフェンダー降臨! Gク...
- 2019/09/10
- ニューモデル

〈新型ランドローバー・ディフェンダー〉新着写真続々! Gクラ...
- PR
- 2019/09/12
- ニューモデル

ホンダの100%EVモデル「Honda E」市販車がデビュー! 約348...
- 2019/09/10
- ニューモデル

コンセプト4は4シリーズの未来形!? BMWの超攻撃型デザイン現...
- 2019/09/10
- ニューモデル

フォルクスワーゲンの小型EV「ID.3(アイディ.3)」デビュー...
- 2019/09/10
- ニューモデル

「AI:Trailクワトロ」はアウディの示す近未来EVオフローダー...
- 2019/09/10
- ニューモデル
マツダ3特集

マツダ3セダン「間違いなく、いまもっとも美しいセダン!」 ...
- 2019/09/10
- インプレッション

日本仕様のSKYACTIV-Xは、なぜハイオク仕様で圧縮比15.0なの...
- PR
- 2019/09/09
- トピック
「マツダは裏切らない」実用性を失うことなく美しいデザイン...
- 2019/09/06
- コラム・連載記事
マツダ3 ファストバックXD:600km走ってその完成度は? 燃費...
- 2019/08/26
- インプレッション
マツダ3、人気のカラーは? パワートレーンは? ファストバ...
- 2019/08/29
- ニュース
マツダ3 ファストバックXD:vs VW ゴルフ 走り慣れた都内の...
- 2019/08/28
- インプレッション
ジムニー特集
関東屈指のロングダートを制覇せよ! 秋鹿大影林道&万沢林道...
- 2019/08/17
- コラム・連載記事
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
スズキ・ジムニーシエラを測って測って測りまくる。高さは? ...
- 2019/08/14
- コラム・連載記事

結局、スズキ・ジムニーのリジッドアクスルは何がスゴイのか?
- 2019/07/01
- ニューモデル
オービス対策‼ 交通取締情報局

移動オービスは何km/hオーバーで光る? 最低検挙速度独断検...
- 2018/11/11
- TOPICS
みんながオービスと見間違えちゃうNシステムの怖さを検証!...
- 2017/10/02
- TOPICS

スピード超過が事故につながる首都高速道路のオービスポイン...
- 2019/09/10
- オービス情報
令和2年、ついに「あおり運転」の罰則も強化へ! どうなる!? ...
- 2019/09/08
- TOPICS