マツダ3セダン【連載】クルマに乗って「オイシイモノ」を食べに行こう! マツダ3セダン「間違いなく、いまもっとも美しいセダン!」 エンジンはSKYACTIV-Xを待つべきか? ガソリンかディーゼルか?
- 2019/09/10
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MotorFan編集部 生江凪子

アナログ派自動車評論家・瀬在仁志(ヒトシ君)が助手の75(ナコ)とともに、話題の新車に乗ってオイシイモノを食べに行くという食いしん坊企画の第3弾。道中、感じたことや気がついたことを言いたい放題しつつ、最終的にはオイシイモノにありつくという企画。打ち切りの可能性を色濃く残しつつも第3回まできたらコッチのモン! と、勝手にロング連載化決定。今回は話題のマツダ3から、セダンをチョイス。
講師:瀨在仁志(Hitoshi SEZAI)
助手:生江凪子(Naco NAMAE)
(取材前日)
ヒトシ君:あ~、もしもし。明日は10時にマツダ横浜R&Dセンター集合ね。10時。遅れんなよ!
助手75:ええええええ~??? 田園調布お迎えじゃないのぉ~? チッ、切れた……。
というわけで、取材当日@マツダ横浜R&Dセンター。寝坊せず、ジャストタイムで一安心。

ヒトシ君:今日の試乗車は話題のマツダ3だよ。みんなファストバックに注目してるみたいだから、今日はあえての「セダン」そして「ガソリン」を選んでみたんだ。
助手75:初めて見たけどセダン、きれいですね。惚れ惚れしちゃう。で、この色はなに?
ヒトシ君:マシングレープレミアムメタリック。舌噛みそうだな。うん、いい色だね。
助手75:エンジンはなに? この前、じつはディーゼルのファストバックには試乗……まぁ限りなく同乗? したのよ。
ヒトシ君:ガソリンの2.0ℓエンジン。SKYACTIV-G2.0だね。マツダ3のセダンでガソリンエンジンとなるとFFだけなんだ。トランスミッションは6速ATね。じゃあ、さっそく行ってみようか。
助手75:その前にやることあるでしょ。じゃんけんしてお昼ご飯の決定権を決めないと!
助手75:わーい、勝った勝った! 今日はね、行きたいところがあるのよ。熱海よっ。熱海にジェラートを食べにいくわよっ!
ヒトシ君:ヲイヲイ、それはご飯じゃないだろうよ。よし、わかった。じゃあそっち方面で美味しい麺を食べに行こう。へへへ、嫌な顔すると思ったよ。言っておくけど、今日はラーメンじゃないよ。伊豆の方にい~い感じの蕎麦屋があるのよ。よし行こう!
と、マツダ横浜R&Dセンターを出発。クルマに乗り込んだふたり。まずは、インテリアの質感の高さに驚く。
助手75:このインテリア、すっごくいいですね。シートの色も、ダッシュボードのしぼの感じも、「高級」な感じがします。
ヒトシ君:これ、マツダだよね。インテリア、格段によくなってるね。見てよ、このあたり(と言って、センターコンソールのエアコンの操作パネルを撫で回す)。いいよね。ここらへんのタッチなんてマツダとは思えないよ。なんだか、古いパソコンのキーボードが高級な新品に替わった感じだね。今回はセダンにしたんだけど、75、どう?
助手75:すっごくきれい。ファストバックがかっこいいと思ってたけど、セダン、アリ。というか、セダンの方が美しいです。でもね、いまのところの受注を見ると8割がファストバック、セダンは2割なんですよ。
ヒトシ君:そうなの? オレもじつはセダンの方がいいなぁって実物を見て思ったよ。派手めで化粧もばっちり、最新のファッションアイテムで身を固めた誰もが認めるファッションモデルみたいな妹・ファストバックに対して、ちょっと地味だけど、見れば見るほど凜とした美しさがある和服美人っていうのが、このマツダ3のセダンじゃない?
助手75:ヒトシ君にしては、なかなかうまい表現ね。アタシっぽいってことね。
ヒトシ君:……。
助手75:それにしても、セダン、いいわぁ。
ヒトシ君:じゃあ、エンジンをかけるよ。やっぱりガソリンエンジンは静かだよ。SKYACTIV-Dもディーゼルにしてはとても静かだけど、ガソリンに比べたら音がするからね。
ふたりを乗せたマツダ3セダンは、第一京浜から首都高へ。そこから横浜新道~保土ケ谷バイパスと進んでいく。しかし! 保土ケ谷バイパスは大渋滞。時間がどんどん過ぎていく。心なしかヒトシ君の顔色がすぐれない。
助手75:ん、スタートしたばかりだけど、眠いの? お腹空いた? アタシは激ヘリ。
ヒトシ君:たしかに腹は減った。が、そんなことじゃない。んんん? いやなんでもないよ。マツダ3セダンのデザイン、オレにとっては、えーとあのクルマ、あ、そうそう、ユーノス800以来のベストデザインだな。
助手75:ユーノス800。またもや古い! けど、知ってる。ムカつく! まぁ、それは置いておいて、デザインはすごくいいんだけど、なんだか乗り心地が悪くないですか? 路面が悪いと跳ねる感じ。ディーゼルのファストバックもやっぱり乗り心地が悪かったんですよ。でも、指定空気圧より下げてみたら改善していい感じになりました。
ヒトシ君:そうなのか。この乗り心地は、タイヤが原因じゃないかと思うんだ。マツダはタイヤのサイドウォールの剛性を下げた専用タイヤを使うことにしたんだけど、それがうまくいってない気がする。このあたりは、オレの試乗記を読んでほしいな。このコンセプトのタイヤより、しっかりサスペンションを動かしてあげられるタイヤの方がいいかも。
助手75:お、ヒトシ君、ジドウシャジャーナリストっぽいジャン。
ヒトシ君:だから、この道30年だって! キミくらいよ、敬ってくれないの。
助手75:むぅ……たまらん……たまらんっ! 非常食を食す!
そう言うや否や、大きいバッグをゴソゴソとし始め、チョコレートの袋を取り出すと、すごい勢いで食べ始めた。もちろん、独り占め。ヒトシ君、ドン引き。
「マツダは裏切らない」実用性を失うことなく美しいデザインと走りを両立させたマツダ3セダン
アクセラから世界共通の車名に変更となった「マツダ3」。発売前から話題のマツダ3には人気のファストバックのほかにセダン...
空いた東名を西へ。100km/h 巡航時のエンジン回転は約2000rpm。ディーゼル搭載車と同じ。6速ATのギヤ比は、最終ギヤレシオも含めて共通だ。
助手75:高速で走っていても車内は静かね(少し落ち着いた)。
ヒトシ君:うん。シートの落ち着きがいいね。マツダがいろいろ説明してくれているとおり、確かに骨盤は落ち着いている。お尻の中心点はずれないね。ベストな運転姿勢がとれる。ハンドル操作が右と左で同じようにできる。これって、簡単なようでなかなかできているクルマは少ないんだよ。でも、もうちょっと厚みがあってもいいかな。
助手75:助手席の座り心地はいまいちかな。運転席と助手席は作りが違うのかしら?
マツダ3は東名・長泉沼津ICを降りて伊豆縦貫自動車道へ。月ヶ瀬ICを降りるまで、珍しくヒトシ君は無口で運転に集中している。休憩なしで走る走る。滅多にない真顔で、心なしかその横顔には焦りが見える。そろそろ目的地に近づいてきたと思ったら……。
ヒトシ君:うぁわぁあああああああ!
助手75:な、なにっ!?
見ると、お店には「完売」の大きな看板が。
助手75:145kmも走ってきて完売とはコレ、どーすんの? え? まだ13:10なのに、完売なの?
ヒトシ君:こうなるかもと思ってちょっと心配してたんだけど、まさか現実のものとなるとは……ごめん。どうしようか。このあたりだと14時過ぎるとお昼ご飯食べ損ねるよ。
助手75:(スマホで検索しながら)この先に石窯ピザっていうのがありますよ。ここはどう?
というわけで、国道156号をさらに西へ。バスの中でピザを作るなかなか雰囲気のあるレストランを目指す。

そこでヒトシ君、地元の人に美味しいお店を聞き込み調査。すると峠を越えた土肥のお店を紹介された。
ヒトシ君:よし、場所わかったよ。行こう!
明らかにお腹が空いて不機嫌そうな75を気遣うヒトシ君。センセーなのに……。

峠を越えて、ようやく紹介してもらったお店「さくら」にたどり着く。暖簾がかかっている! 車内は安堵の空気に包まれた。
隣の席の若人グループが「美味しかったです!」と出て行くテーブルの海鮮丼らしき器を横目に、ヒトシ君はアジ天重、75はエビ重を注文する。これがまた美味し。無言で食べ続ける。
怪我の功名で美味しいランチにありつけたふたり。75の機嫌も直り、海沿いの県道17号を北上。そこからは熱海を目指してワインディングセクションが続く。
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