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ペンシルバニア州にオープン マクラーレンF1 サービスセンターが北米で初オープン

  • 2017/12/31
  • MotorFan編集部
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マクラーレンF1が搭載する6.1ℓV型12気筒エンジンは、BMW製。

マクラーレンオートモーティブはマクラーレンF1 北米サービスセンターをアメリカのペンシルバニア州にオープンさせた。この新しい施設は北米のマクラーレンF1自動車のメンテナンスやサービスを手掛けることになる。同社によると、このようなマクラーレン認定工場はイギリスのウォーキングにあるマクラーレン・スペシャル・オペレーション(MSO)以外では世界にふたつしかないとのことだ。

新たにできるマクラーレンF1 サービスセンターはマクラーレン フィラデルフィアが運営するが、フィラデルフィアのマクラーレン・ディーラーとは別の場所にある。同センターはペンシルバニアの郊外に位置しており、カスタマーのプライバシーなどに配慮している。このマクラーレンF1 北米サービスセンターはマクラーレンの本拠地であるMSOでのサービスをアメリカ国内でも提供する目的で作られ、センター内の技術者などは皆MSOでの勤務・整備訓練されたスペシャリストが揃う。同センターでは基本的な整備・メンテナンスからオーバーホール、さらには改修・改造なども可能となっている。

マクラーレンブランドが成長するとともにマクラーレン・スペシャル・オペレーション(MSO)での業務量は増えてきた。マクラーレンF1、SLR、マクラーレンP1、650Sといったマクラーレンのラインアップの北米ユーザーも今まではメンテナンスや整備などで毎回イギリスのMSOへと車を送っていた。マクラーレンは正式にはアメリカへ自動車を輸出していないが、現在北米には約20台のマクラーレンF1があると言われている。
このマクラーレンF1北米サービスセンターにはF1の検査やメンテナンスをするのに必要な専用工具などが一式揃っている。マクラーレンF1の1年ごとの定期検査には膨大な検査・チェック項目がある。車の中を検査するだけでなく、“ビークルシェイクダウン”という名称で、テストトラックなどで試走し車のパフォーマンスを測定しセッティングまで行なう。さらに毎年2回目の定期検査ではより多くの検査項目があり、5年ごとの検査では燃料タンクを取り換える大規模なメンテナンスを行なう。これらを行なうのに北米のマクラーレンF1オーナーたちはわざわざ年に数回、イギリスへと車を送っていたわけだ。

マクラーレン北アメリカの最高責任者Tony Joseph氏は
「マクラーレンF1のサービス、メンテナンスは決してクイックなプロセスではない。わが社が誇る整備士たちがF1のボルト一本一本じっくり見る時間が必要だ。ただでさえ長時間かかる毎年の整備に、北米オーナー達はさらに出荷分の時間も加わる。これでかなりの時間と費用がかかってしまう。北米にサービスセンターがあることでこれらの問題を一気に解決し、北米のマクラーレンF1オーナーを最優先することができる」
と、同センターの意義を強調した。

マクラーレンF1は世界でたった106台の限定生産品だ。緻密な計画からデザイン、設計から制作まで4年かかったこの名車は1990年代には様々な世界記録を更新した。620bhpの出力を誇る6.1ℓ V12エンジンは自然吸気エンジンでは最も強力なエンジンのひとつだ。また、マクラーレンF1は市販車では世界初のカーボンファイバーシャシーを採用しているほか、ガルウィングドアやフラットアンダーボディ、エアブレーキなどといった、現在のラインアップが持っている特徴を始めて採り入れた車種となっている。
マクラーレンは同じようなサービスセンターをアメリカ西海岸にも将来的には建設する予定だという。

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