スバルWRX STI(GVB)を現行型に負けないスペックへと高めるカンサイサービス流チューニング術【WEB OPTIONより】
- 2018/11/28
- OPTION編集部

チューニング界のご意見番として誰もが知っている向井敏之氏が代表とつとめるKANSAI Service。ストリートからサーキット、最高速とジャンルを問わず、「速さと快適性の共存」をテーマにクルマの質と機能を高める努力を続けている。そんなKANSAI Serviceのデモカーの一つ、スバルWRX STI(GVB)のチューニングについてOPTION WEBの記事からご紹介しよう。
純正タービンのポテンシャルを引き出す!
以前デモカーとして所有していたGRB型WRX STIでは、タービン交換やエンジン本体にまで手を入れるなどEJ20チューンのデータを豊富に蓄積してきたカンサイサービス。一方で、現デモカーのひとつであるGVB型WRX STIは試乗車を兼ねていることもあり、ブーストアップで構築する快適ストリート仕様に仕立てられている。
代表の向井さんは「ユーザーの欲求をカタチにしたスペック」と表現するが、そのポイントとなるのが吸排気系だ。もともとEJ20は高回転域にアドバンテージを持つユニットなので、吸排気の見直しによって低中回転域のトルク不足を補い、力強い加速フィールを得るのが目的だ。

ノーマル車は、触媒がタービンのすぐに後ろに装備されて大きな抵抗となっているため、メタルキャタライザーの効果は絶大だ。ノーマルは排圧が異常に高くなる傾向にあり、ハニカム形状の内部構造が潰れて詰まってしまうケースも珍しくない。そこで、セル数を変更した低抵抗のメタルキャタライザーに変更すれば、負担を大幅に軽減できるのだ。
また、吸気系でも抵抗の軽減がテーマとなり、サクションパイプの交換だけでも十分な効果が得られる。さらにデモカーではオリジナルのカーボンエアダクトを導入。フレッシュな外気を大量に取り込む策が講じられていた。

これらのパーツセレクトと並行し、ECUとブーストのセットアップも進めるが、課題となるのはノッキングの抑制だ。中間域で生じるオーバーシュートがノッキングの原因となるため、燃調、点火時期、ブーストなどをリンクさせたトータルセッティングを展開している。最大トルクに到達する4000~4500rpmやアクセルの踏み返しでの唐突なトルク発生をコントロール。パワーとトルクを増大させながらもフラットな特性に調教することで、オーバーシュートを抑えているのだ。
一方、フットワークパーツでは、19インチをセレクトしたタイヤ&ホイールが見逃せない。ノーマルのGVBには18インチが標準装着されることもあり「1インチアップの19インチに興味を持っているユーザーは多いですよ」と向井さん。ハイグリップラジアルのアドバンネオバを履かせ、ビジュアルとスポーツ性の両立を提案。HKSハイパーマックスⅣをベースに細やかなセッティング変更で応え、19インチで硬さを感じさせない上質な乗り味を作り出している。
<エンジンスペック>
最高出力:333ps/7050rpm
最大トルク:46.2kgm/4370rpm
装着パーツ:Kansai カーボンエアダクト、HKS レーシングサクションR、HKS メタルキャタライザー、HKS リーガマックスプレミアムマフラー、HKS EVC6、HKS フラッシュエディター








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