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ランボルギーニ・ウルス試乗記 サンタガタの世界観をしっかりと継承したスーパーSUV、それがランボルギーニ・ウルスだ

  • 2019/03/31
  • GENROQ編集部
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6000台に届かんとする好調なセールスを記録したランボルギーニ。その屋台骨となっているのは間違いなくこのスーパーSUV、ウルスである。走り出せば間違いなくランボルギーニを感じさせる1台に佐藤久実が試乗した。

REPORT◉佐藤久実(SATO Kumi)
PHOTO◉市 健治(ICHI Kenji)

※本記事は『GENROQ』2019年3月号の記事を再編集・再構成したものです。

高い安定性と正確なハンドリングを併せ持つ

 あらゆるブランドや各セグメントからSUVが登場し続けているが、ついに、スーパースポーツカーブランドのランボルギーニもSUVを発表した。世界初のスーパーSUV「ウルス」は、野生牛を意味する。ランボルギーニの伝統に則った、闘牛に由来している。

 ウルスは一見してランボルギーニファミリーであることが見て取れる。中でも、インパクトの大きなフロントグリルがアヴェンタドールを思い起こさせる。と同時に、スーパースポーツ同様、空力性能を高めるための機能的なデザイン、スタイリングであることもうかがえる。

 斜めのフードラインもランボルギーニの特徴だが、その下に収まるのは、4.0ℓV8ツインターボエンジンで、最高出力650㎰、最大トルク850Nmという強烈なパワー&トルクを発揮する。ランボルギーニとしては、初のターボエンジン採用となる。なぜならばオフロードでは、低回転域でのトルクが必要となるからだ。実際にアクセルを踏み、タイヤが転がり始めると、すぐに豊かなトルク感がエンジンから湧いてくる。私が感じたクルマ全体のファーストインプレッションは、ランボルギーニの世界観と走り味はしっかりと存在する一方、SUVとしての機能性も高いレベルで満たしているというものだった。

 富士スピードウェイから箱根方面に移動しつつの試乗だったが、途中、道幅の狭いワインディングに遭遇した。全長5m超え、全幅2m超えの巨体であるウルスで、この道を選んでしまったことを後悔すると思いきや、まったく問題ない。それどころか、見た目からはイメージできないほど小回りが効く。リヤホイールステアが装備されており、最大で3度切れるからだ。タイトコーナーではフロントとリヤが逆位相となり、ホイールベースが最大600㎜相当短くなる旋回性を実現している。

 4WDとトルクベクタリングもウルスのハンドリングと走りのキャラクターに大きく寄与している。標準では、前後40対60のトルク配分だが、路面状況に応じてフロントに最大70%、リヤに最大87%のトルクが配分される。特にオフロードでの走破性を狙ったものだが、もちろん、アスファルト路面でも最適化が図られている。

 また、アクティブ・トルク・ベクタリングにより、アンダーステアやオーバーステアを制御する。スポーツカーと同様、「ストラーダ」「スポーツ」「コルサ」の3つのドライブモードに「NEVE(雪)」が追加され、オプションで「TERRA(オフロード)」と「SABBIA(砂漠)」も設定される。広い道に出てスポーツモードを選ぶと、車高が下がり、高い安定性と正確なハンドリングを堪能できた。

 空力、サウンド、サスペンションをはじめ、従来のスーパースポーツで培われたテクノロジーと、オフロードならではの新たな機能装備をあわせ持ち、アスファルトの一般道やワインディングではスーパースポーツに負けない速さと気持ちの良い走りを披露した。オフロードのポテンシャルも見てみたい、と思わせるスーパーSUVである。

SPECIFICATIONS ランボルギーニ・ウルス
■ボディサイズ:全長5112×全幅2016×全高1638㎜ ホイールベース:3003㎜
■車両重量:2200㎏
■エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ ボア×ストローク:86×86㎜ 総排気量:3996㏄ 最高出力:478kW(650㎰)/6000rpm 最大トルク:850Nm(86.7㎏m)/2250~4500rpm
■トランスミッション:8速AT
■駆動方式:AWD
■サスペンション形式:Ⓕ&Ⓡマルチリンク
■ブレーキ:Ⓕ&Ⓡベンチレーテッドディスク
■タイヤサイズ(リム幅):Ⓕ285/45ZR21(9.5J) Ⓡ315/40ZR21(10.5J)
■パフォーマンス 最高速度:305㎞/h 0→100㎞/h加速:3.6秒
■環境性能(EU複合モード) 燃料消費率:12.3ℓ/100㎞ CO2排出量:279g/㎞
■車両本体価格:2816万1795円

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