内外装のみならずプラットフォームやパワートレインも大幅改良 ホンダN-BOXが新型2代目へ正常進化
- 2017/08/31
- 遠藤正賢
静粛性向上にも細心の注意が払われており、エンジンのサイドマウントに液封タイプを採用したほか、振動や騒音のより発生源に近い位置へ防音材・遮音材を配置。加速時のエンジン音や定速走行時のロードノイズを大幅に低減した。

フロントがストラット式、リヤがFF車はトーションビーム式で、4WD車はド・ディオン式のサスペンションは形式こそ初代と変わらないものの、ダンパーを中心に大幅改良。減衰力が早く立ち上がるとともに、大入力時にはより低い減衰力が素早く立ち上がる高性能タイプのダンパーを前後に採用し、フロントはさらにロッド径を18mmから20mmにアップしつつ中空化した。また、FF車のリヤサスペンションにはスタビライザーを標準装備し、ボディ側のコンプライアンスブッシュ径を58mmから65mmに拡大することで、ロール角とともに荒れた路面での振動も抑えている。
ステアリング機構も、下記の通り多岐にわたり改良を施すことで、舵角に対するロールの発生量・タイミングをよりリニアなものとした。
・コラムシャフト大径化
・ピニオン部支持剛性アップ
・ECU制御の進化
・ラック&ピニオンのギヤレシオクイック化
・マウントブッシュのバネレートアップ
・センターからロック位置までのステアリング切れ角を188°から176°へクイック化

燃料タンクを前席の下に配置する「センタータンクレイアウト」を採用した初代の時点でクラストップレベルを誇り、N-BOX最大のセールスポイントといえる室内空間は、全高が10~15mm拡大した以外に外寸の変更がないにもかかわらず、エンジンルームの小型化やテールゲートの薄型化、さらには樹脂センタータンクの薄肉・薄型化、エアコンレイアウトの見直しにより、室内長を20mm、タンデムディスタンスを5mm、荷室床面長を25mm、荷室高を25~55mm拡大。一方でテールゲート開口部の高さを75mm下げ、自転車などの積み下ろしを容易にしている。
シートアレンジも、先代の時点で後席の前後スライド、ダイブダウン、チップアップが可能となっていたが、助手席に570mmのロングスライド機構を備えた「スーパースライドシート」を最上級の「G・EX」系グレードに標準装備。
・助手席を後ろにずらして、後席のチャイルドシートに座る子どもとの距離を近づける
・助手席を前にずらして、後席側からそのまま運転席へ移動する
・前後席をジグザグに配置して、4人全員で会話を楽しむ
・助手席前の空間を拡大して、女性ドライバーが靴を履き替え、助手席側から車外へ降りる
といった使い方を可能としている(その他グレードの前席はベンチシート)。また、5:5分割・3段リクライニング機構付きリヤシートが全車に標準装備された。

そして、予防安全技術「ホンダセンシング」を全車に標準装備。フロントガラス上部の単眼カメラ、フロントロアグリル右側のミリ波レーダー、リヤバンパー左右両端のソナーセンサーを備えることで、
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)
・誤発進抑制機能
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
・LKAS(車線維持支援システム)
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
に加え、新たにオートハイビームと、ホンダ車初の後方誤発進抑制機能を実装した。
グレードは、標準仕様が上級タイプから「G・EXターボホンダセンシング」、「G・EXホンダセンシング」、「G・Lターボホンダセンシング」、「G・Lホンダセンシング」、「Gホンダセンシング」の5種類。エアロ仕様の「カスタム」はこれから「Gホンダセンシング」を省いた4種類となる。価格は1,385,640~2,080,080円。
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