梅本まどかのTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ参戦記~その5・ドタバタに次ぐドタバタを乗り越えて勝てた自信~
- 2018/07/30
- HYPER REV編集部

飛行機の欠航から始まった石狩戦
今回のトヨタガズーレーシング ラリーチャレンジ石狩戦は、台風の影響から中部セントレア空港から千歳空港まで向かう便が欠航になるところからのスタートでした。
代替便を探してはみたもののすべて満席になっており、鉄道を使って札幌に向かうことになりました。
名古屋駅→東京駅、東京駅→新函館北斗駅までは新幹線。新函館北斗駅から札幌駅までは特急スーパー北斗を利用することになりました。
順調にいけば、PM11:30には札幌に到着できるはずでした。
でも、人身事故の影響で北広島駅で電車がストップしてしまい、ホテルに着いたのがなんと夜中のAM1:30になってしまったのです。
そこから部屋に入り、お風呂に入ったりいろいろな準備をする必要があります。クロエリさんとの集合時間がAM4:50であることを考えると1時間も寝られません。なので、そこからはずっと起きている事にしました。
移動の電車の中でまあまあ寝られたので、良しとしました。
実際は、午前中はちょっと眠かったですが、午後に入ってからはばっちりでした。

レッキも時間に追われて大慌て
レッキに入ってからも色々ありました。
今回はTGRラリーチャレンジと北海道の地区戦が併催だったこと、そしてSS4とSS2がスタートとゴールを逆にしたルートということで、先に走るSS4のレッキを全員が走り終えるまでSS2のレッキが行えません。
このSS2とSS4のレッキに時間がかなりかかってしまい、参加者がサービスに戻る時間がかなり遅れてしまいました。
車検終了の予定時刻であるAM8:30に皆がサービスインするような状況になってしまったのです。
この結果、開会式の時間がかなり押してしまうとともに、いつもよりも質問が多く飛び交って、開会式の終了がスタート時間のギリギリになってしまいました。
これまでは、開会式からスタートまでは比較的時間に余裕があって、ペースノートの清書や確認を行う時間があったのですが、今回は開会式が終わってからみんなすぐに走行準備に入るという、初めての雰囲気でした。
また、ラリー会場にはアブがたくさんいたことには驚きました。
ラリー経験者のみなさんは「何もしなければくわれない!」と、クルマの外で過ごしたり、窓を開けている方もいらっしゃいましたが、私たちは2人とも虫が苦手だったので、そこで少しメンタルをやられてしまいました。

コ・ドライバーとして臨機応変に対応できたかな!?
とはいえ、今回はそうした雰囲気のなかでとにかくドタバタで大変でしたが、コ・ドライバーとして臨機応変にいろんなことをすることができたと思えるラリーでした。
これまで参戦させていただいたラウンドよりも参加台数が少ないことから、1台目スタートから私たち127号車のスタート時間までが短く、時間に余裕がないのが明らかでした。そこで、SS4のレッキを走ったあと、SS2のレッキ前の待ち時間を使って、サービスに戻る前にペースノートを清書することができました。
今回のコースはけっこう高速だったと思います。クロエリさんもけっこう攻めていて、SS4ではハーフスピンする場面もありました。ラリーをやっていて、初めて「落ちる」と思いました(笑)。実際、あるSSでは合計3~4台、コースから下に落ちているクルマを見ました。
また、これまでは午前と午後3本ずつなのが、今回は午前と午後に2本ずつ、またインターバルも短かったので、全体として短く感じました。
そんな中、SS3ではスタート時間のトラブルが出たりして、初めてCRO(※編集注/Competitor Relations Officer。競技中に、競技者の主張を主催者・審査委員会の間に入って調査・申し立てしてくれる任務を持つ)に電話で連絡したり、監督に指示を聞くような場面もありました。
また、今回のSSはグラベルが2本、ターマックが2本だったので使用するタイヤが違いました。
タイムを見ると、グラベルが速いクルマとターマックが速いクルマがあって、今回もSS1では出走順が1番だったことから、後から来る選手にタイムを聞きに行ったのですが、そのときに相手のタイヤ選択などもチェックしてメモしておかないと見えてこないことがある!ということも学びました。午後からはそれができたので良かったと思っています。
『シリーズチャンピオン』を目指せる位置になって思うこと
でも、ストイックなので、ラリーが終わってからもあそこでああしておけばよかったと反省していたり、クルマを掃除したり。本当にさすがです。
これまでは全然意識していなかったんですけど、『シリーズチャンピオン』を目指せる位置になりました。良い環境でラリーをやらせていただけているので、そこはきちっと意識して、ひとつひとつ学ばせていただきたいと思っています。
また、ラリーをやらせてもらっている以上は、勝つこと、そしてチャンピオンを獲るということは大切なことだと思います。
とはいえ、できることは限られているので、自分ができることを確実にやっていきたいと思います。
次は、クロエリさんと一緒にチャンピオンになるために、西シリーズの唐津戦に出ます。これからもクスコジュニアラリーチーム、そしてクロエリさん、そして梅本まどかの応援をよろしくお願いします!

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