LEXUSブランド初の豪華ヨット「LY650」 レクサスLY650は1000ps。満タンにすると50万円!Volvo Pentaエンジンは12.8ℓ
- 2018/09/11
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Motor Fan illustrated編集部

レクサスが発表したブランド初のヨット「LY650」。LYはラグジュアリー・ヨットの頭文字で650はヨットの全長からきている。このLY650が搭載するのがVOLVO PENTAエンジン。どんなエンジンだろうか?
※船舶で使用する際の軽油の「軽油引取税」の免除について追記しました(9月12日)


レクサス初のヨットLY650の主要スペックは次のように発表されている。
LY650の主要諸元
全長:19.96m
全幅:5.72m
最大人数:15人
エンジン:Volvo Penta IPS1350/1200
燃料タンク容量:3800ℓ
清水タンク容量:850ℓ
客室数:3部屋(ベッド6名対応)
生産はアメリカのマーキー・ヨット社に委託し、2019年後半にアメリカで、20年春に日本で発売するという。価格は未発表だが、ヤマハの豪華ボート「EXULT(イグザルト)43」が全長43フィート(14.84m)で1億4700万円だから、これを上回るのは確実だろう。海と陸では話は違うが、ホンダジェットの国内価格が約5億8000万円。LY650の価格が2億5000万円〜3億円と言われても驚きはしない。
ちなみに、ヤマハのイグザルトのエンジンはレクサスLY650と同じくVolvo PentaのIPS500の3基掛けだ。
LY650のエンジンは直列6気筒ディーゼルターボ。燃料は軽油だ。燃料タンク容量が3800ℓということだから
軽油1ℓ=130円 130×3800ℓで494000円となる。
つまり満タンは49万4000円だ。
(9月12日追記)
船舶で使用する場合、軽油の「軽油引取税」を免除される場合がある。そのためには免税軽油使用者になり、そのうえで「免税証」の交付を受ける必要がある。
軽油引取税は1ℓあたり32円10銭。
LY650の場合、満タンにして免税された場合、12万1980円が戻ってくる計算だ。となると実質の満タン給油金額は約37万円となる。
Volvo Penta IPS1350


さて、エンジンの話である。
エンジンは2種類を設定する模様だ。
よりパワフルなのはVolvo Penta IPS1350だ。スウェーデンのボルボグループは、トラック、建機、船舶用エンジンなどを手掛ける多国籍企業。自動車のボルボカーズとは別の会社だ(もとは同じグループ。ボルボカーズは現在は中国の浙江吉利控股集団傘下)。
Volvo Penta IPS1350は、排気量12.8ℓの直列6気筒OHC24バルブのディーゼルターボエンジンだ。IPSシリーズでもっともパワフルなエンジンである。シリンダーブロック&シリンダーヘッドは鋳鉄製。モノサーム・スチールピストン、ギヤ駆動の燃料ポンプ、クロスフローのインレットとエキゾーストダクトがつく。エンジンの乾燥重量は2485kgである。
燃料噴射は高圧電子制御ユニットインジェクター。クランクシャフト出力は900hpだ。過給はデュアルステージターボ+ツインインタークーラー。ボルボによればライバルと比較して30%高効率なエンジンだという。
このエンジンは、60〜120フィート用のエンジンだから、65フィートのLY650にとっては充分以上のスペックだ。VOLVOの資料によれば最高速度は25〜42ノットとなっている。1ノットは約1.852km/hだから約46km/h〜約78km/hということだ。

IPS1350
直列6気筒ディーゼルターボ
排気量:12.8ℓ
ボア×ストローク:131×158mm
クランクシャフト出力:1000hp(735kW)/2400rpm
プロペラ出力:942hp(693kW)/2400rpm
乾燥重量:2458kg
エミッション:IMO NOx,EU RCD Stage Ⅱ,US EPA Tier3
過給:デュアルステージターボ+ツインインタークーラー
燃料供給:高圧電子制御ユニットインジェクター
25~42ノット
Volvo Penta IPS1200



PS1200
直列6気筒ディーゼルターボ
排気量:12.8ℓ
ボア×ストローク:131×158mm
クランクシャフト出力:900hp(588kW)/2300rpm
プロペラ出力:848hp(624kW)/2300rpm
乾燥重量:2300kg
エミッション:EPA Tier3 UE RCD StageⅡ IMO NOx TierⅡ
過給:デュアルステージターボ+ツインインタークーラー
燃料供給:高圧電子制御ユニットインジェクター
26〜40ノット
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