オーナー目線で勝手にインプレッション 連載第12回『よろしく! スズキ・ジムニーシエラ』1年間のありがとう・読んでいただき大感謝
- 2019/05/28
- MotorFanアーカイブ編集部 山口 尚志
■手入れ法解説
ではその手入れ法とは何か。
その方法、長々と書いた割には大したことではない。
適当な頻度で、ぬれたティッシュでワイパーゴムの刃先を挟むようにしてぬぐってやるのだ。
ただそれだけである。
私の場合は、おおよそガソリン給油3~4回に1回の頻度で、または洗車のたび、ぬれたティッシュでサッサ、サッサと拭っていた。
作者が亡くなったから引き合いに出すわけではないが、そう、「ルパン三世」に出てくる石川五右衛門の斬鉄剣の手入れのように、刃先を布で拭ってやるのである。
これを行うとどうなるか。
斬鉄剣なら刀の輝きが増して切れ味がよくなり、ますます「つまらぬものを切ってしま」うことができるようになる。
ワイパーの場合はティッシュが汚れの付着で真っ黒になり、ガラスは水切れがよくなって線も残らなくなる。
この真っ黒が空気中の排気ガスの成分なのか、ゴム内部からにじみ出たカーボンなのか、勉強不足でよくわからないのだが、この黒いのがほぼつかなくなるまで繰り返し拭うとワイパー性能が復活するので、みなさんも試してみるといい。
だいたい、拭っても線が残るというのは、ゴムとガラスの間にごみが挟まっているからであり、これを取り除けば線がなくなるというあたり前の道理である。
これをほったらかしにしてごみが溜まっているのに、なお構わずワイパーを動かしているから、そのうち刃先がけずれ(たぶん)、1年ほどで寿命を迎えるのだとにらんでいる。
ただし、これには前提があって、ガラス表面への撥水処理が必須だ。
水ぬぐいをワイパーだけに一任せず、ガラス側も水が離れやすいようにしておくことで、ワイパーの負担をいくらかでも軽くするのだ。
もっとも、撥水処理をしないでこの方法を試したわけでもないから、撥水処理の有無が関連しているかどうかはわからないが、もうすぐ梅雨の声が聞こえるようになることも見据え、できるだけの手当てはしておきたいものだ。
その撥水処理剤、私は別にメーカーのまわし者ではないが、いつも錦之堂のスーパーレインXを使っている。
それも、その中でも作業にちょいと手間のかかる、値段の高めのもの。
洗車後にガラスの水分を拭き取り、こいつをガラスに塗り塗りするのである。
私も初期の頃は、別メーカーのウェットティッシュタイプやスプレータイプ、さらにはウォッシャー液タイプなども試していたが、経験的に、値段が安くて処理作業が簡単な製品は、効果もその持続期間もそれなりでしかなく、やや値段が張り、施工作業が面倒なものほど効果が大きく、水はじき性も長続きするといえそうだ。
値が張るといっても700~800円ぐらいのものだし、その効果は、作業が面倒であることのトレードオフを補って余りある。
また、ウォッシャー液タイプのものはおすすめしない。
これは撥水処理剤とウォッシャー液をいっしょくたにしたもので、手で塗る作業をウォッシャー噴出時の連動ワイパーに任せるというものだが、効果云々もさることながら、ウォッシャーノズルから吹き出した液の一部がボンネットなり、はたまたフロントガラスを飛び越してルーフにまで付着したが最後、塗装面にシミとして残ってしまう。
ボンネットフードがわにウォッシャーノズルのある車は要注意だ。
ガラスに届かなかった液がノズルとガラスの間に落ちようものなら、ほったらかしにしているとシミになる。
おかげで私がクルマを選ぶときは、このあたりにまで目をやるほどだ。
もっともノズル位置がフード上かどうかというよりも、ノズルが未塗装樹脂上にあるか塗装された鉄板上にあるかが問題なのであって、新型ジムニーシリーズはカウル側も鉄板にしたから、シミの心配はある・・・とまあ、ゴチャゴチャ考えるくらいなら、ウォッシャー液タイプは敬遠したほうが賢明だということだ。
「雨の日の運転は気が重い」
というひとがよくいるが、これらの手を施せば雨の日のドライブもグッと負担が減るだろう。
このおかげで、私は雨の日の運転なんぞ、ちっとも苦にならないでいる。
ガラスの上をぬぐった雨水がコロコロときれいにころがり落ちるときの美しさに見とれるくらいで、洗車やガラス処理の後は、むしろ雨の日をも楽しみにするほどだ。
ただし勘違いしないでほしいのは、撥水処理併用でゴム刃先の手入れを続けたとしても、決して所期の水切れ性能が永遠に続くわけではないということである。
どちらかというと、使いっぱなしならせいぜい寿命が1年のところ、この手法でその寿命が3~4年、場合によっては5~6年に延び、劣化のスピードがゆるやかになるだけと思っていただきたい。
この方法でもやがては水切れが悪くなり、線も生じるようにはなるのだ。
また、ワイパーの使用頻度、クルマの使用シチュエーションによって大きく違ってくることはいうまでもない。
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