これぞアルファ! 完全復活した見事な完成度。 アルファロメオ・ジュリアの感触。
- 2017/09/06
- GENROQ編集部

アルファロメオが遂に本気になったと話題のジュリア。その出来は、”久々のアルファ復活!”と世界各国で絶賛されている。日本人ジャーナリスト、西川 淳氏による第一印象をお伝えしよう。
REPORT◉西川 淳(Jun Nishikawa) PHOTO◉FCA
【GENROQ 2016年8月号より転載】
ジュリアは買いなのか?
というわけで、ブランド創業105年を記念してリニューアルオープンした“アルファロメオミュージアム”の披露の席で発表された新型サルーン“ジュリア”にようやく試乗ができたので、買うことを決めたという人も、ちょっと気になっているという方も、ぜんぜん興味がないというドイツ車好きの貴方も、ちょっと時間を割いて最後まで読んでみて欲しい。
それは、アルファロメオブランド、今度こそ復活! の証し。そう、セーターおじさんことマルキオンネは高らかに宣言した。イタリア系にしては珍しく、過去の非を認めたのだ。数十年のアルファは間違っていた、と。だったら今度こそホンキなのだな? あぁ、ホンキだとも。みろ、最上級グレードのジュリアは、FRで510㎰、0→100㎞/h加速3・9秒でクラス最高だ!
けれども、それ以上のことは分からず仕舞い。詳しく判明したのは、2015年のフランクフルト・ショー。そして実際に触れることができたのは、衝撃の披露からきっかり一年後、先だっての五月のことだった。
基本ポテンシャルの高さに満足!
日本人チームにまず手渡されたのは2種類のノーマルモデルだった。180㎰の2.2ℓディーゼルターボと200㎰の2ℓガソリンターボで、いずれも直4+8速ATグレードだ。
結果から言うと、いずれも“買い”。たとえば、そのドライバーオリエンテッドなキャラからBMW 3シリーズがいいと思っている人から、乗り心地よく安定感のあるクルーズ性からメルセデス・ベンツCクラスが好みという人まで、広範囲にカバーする出来映えだ。内装質感のモノ足りなさなどはあるものの、走りのレベルは間違いなく、今、Dセグメントのトップクラスにある。
これで、いずれのエンジンにももう少し官能性があれば文句ナシにアルファとして大絶賛したいところだが、現段階では、よくできたスポーツサルーンとしての絶賛に留めておくとしよう。大絶賛は、おそらく後から登場するであろう、ガソリン280㎰仕様のTIに取っておこうじゃないか!
基本ポテンシャルの高さに満足した我々日本チームに、やっと待望の最上級グレード、510㎰にしてFRのスポーツサルーン“クワドリフォリオ”のステアリングが託されたのは、上手いランチをたらふく食べたあとのことだった。
情報のない頃は、マセラティ用60度V6ツインターボの流用だと思われていたけれども、まるで違って、90度V6ツインターボである。一気筒あたりの排気量は481㏄というと、察しのいい読者は気づかれたはず。そう、これはフェラーリ・カリフォルニアT用の90度3.9ℓ直噴V8ツインターボのボア×ストロークとまったく同じである。つまり、正確にフェラーリエンジンのV6版なのだ。
打てば響く!とはこのこと。
クワドリフォリオに話を戻そう。ルーフのみならずエンジンフードまでカーボン製として軽さにこだわったスポーツセダンだ。その走りが刺激的でないはずはない。
打てば響く! とはこのことで、前輪はダイレクトにドライバーの腕と繋がり、パワートレインも右足の動きに敏感だ。前輪は鋭く切れ込み、エンジンは力強く反応し、後輪は大いに路面にへばりつく。背中にパワーを感じて腕でタイヤを直接動かす感覚は、まさにスポーツカーそのもので、大げさではなく、8Cよりもスポーツできると思った!
新V6エンジンのサウンドは、4Cと同様に、ちょっと演出過多だ。爆音である。それにアメリカンV8のような音圧もある。好みの分かれるところかも知れない。
ジュリアと聞いただけで買おうと思った貴方は正解だ。
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