磨かれる三菱の4WDシステム(PR) 三菱の4WD革命が始まった!エクリプス クロスの雪上試乗でその実力を暴く!
- 2018/02/26
- MotorFan編集部

長年培った4WD技術において一頭地を抜く三菱が、満を持して登場させたのがエクリプス クロスだ。その4WD技術はどのような意図を持って開発されたか? 雪上試乗と開発者インタビューで繙く。
REPORT◎大谷達也(Tatsuya Otani) PHOTO◎MITSUBISHI MOTORS

4WDファンの間でしばしば話題になる前後のトルク配分。あなたはどのようなバランスが理想か、ご存じだろうか? 5:5か4:6か、はたまた3:7か? そういった議論に真っ向から疑問を投げかけるのが、三菱で長年4WDを研究・開発してきた澤瀬薫チーフテクノロジーエンジニア(CTE)である。
「理想のトルク配分は車速、前後G、旋回Gといったパラメーターによって常に変化します。これは、すべて物理の法則によって一義的に決まるもので、この基本を理解しないでトルク配分について議論するのはナンセンスです」もちろん現実の車両ではコスト、重量、スペースなどの関係で搭載できるメカニズムに制約が生まれるほか、メカニズムの種類によって制御できる範囲もおのずと決まってくる。したがって、どんなときでも必ず理想の制御ができるとは限らないが、この原理原則を知らずして4WDを手がけても狙った性能を引き出すのは難しいというのが澤瀬CTEの主張である。
三菱が久しぶりに放つニューモデル、エクリプス クロスを雪上で試乗して、澤瀬CTEの主張に納得がいった。4WD機構はシンプルな電子制御カップリング式。これにブレーキによるトルクベクタリングを加えて三菱自慢のスーパーオールホイールコントロール(S-AWC)を実現しているのだが、限界に近いコーナリング中に軽いブレーキで前荷重にしてからスロットルペダルを踏み込めば、狙いどおりのオーバーステア姿勢を作り出すのは容易。そのいっぽうで、深々とした雪に覆われた急坂を一気に登り切る悪路走破性も備えていた。まさにS-AWCの面目躍如といったところだ。
もっとも、エクリプス クロスが優れているのは駆動系ばかりではない。1.5リッター直噴ターボエンジンは低回転から粘り強いトルクを生み出すだけでなく、高回転まで引っ張ってもスムーズさが失われない。ギアボックスはCVTだが、よくできたトルコンAT並みのダイレクト感で、ハードコーナリングだろうが登坂時だろうが加減速を意のままにコントロールできる。しかも、サスペンションにどんなに強い衝撃が加わってもビクともしないほどボディ剛性は高い。つまり、1台のクルマとして実にバランスのいい性能を備えていたのである。
SPECIFICATIONS
三菱エクリプス クロス
■ボディサイズ:全長4405×全幅1805×全高1685mm ホイールベース:2670mm ■車両重量:1550kg ■エンジン:直列4気筒DOHC 圧縮比:10.0 総排気量:1498cc 最高出力:110kW(150ps)/5500rpm 最大トルク:240Nm(24.5kgm)/2000〜3500rpm ■トランスミッション:CVT ■駆動方式:4WD ■サスペンション形式:FマクファーソンストラットRマルチリンク ■ブレーキ:FベンチレーテッドディスクRディスク ■タイヤサイズ:F&R225/55R18

この日は引き続きアウトランダーのガソリン車とPHEVにも試乗できた。雪道でのハンドリング特性は、エクリプス クロスより穏やかでトラクション重視のように感じられたが、これはモデルのキャラクターを考えれば当然のことだろう。それとともに印象的だったのは、かたやガソリンエンジンと電子制御カップリングの組み合わせ、かたや前後車軸を電気モーターで独立して駆動する形式とまったく原理は異なるのに、大筋において共通のハンドリングに仕上げられている点にあった。さらにいえば、アウトランダーPHEVはメカニズム面の制約なしに前後トルク配分を制御できるうえ、反応が素早く、緻密な制御が可能な電気モーターをパワープラントとして用いていることから、さらなる発展が望めそうな予感がした。
いや、電動化が進む今後こそ、4WDの可能性は無限に広がっていくと見るべきかもしれない。操る楽しさと安心・安全の両立を目指すS-AWCの未来に注目したい。
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