Mazda CX-8 25T L Package マツダCX-8 25T 燃費は?:800km走って2.5ℓガソリンターボの実力を考えた。選ぶべきはガソリンかディーゼルか
- 2019/07/21
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MotorFan編集部 鈴木慎一
マツダの人気SUVの最上級モデル、CX-8に2.5ℓのターボエンジン(SKYACTIV-G2.5T)が追加された。このG2.5Tを搭載したL Packageを800kmほどドライブしてみた。乗り味は、燃費はどうか?
TEXT & PHOTO◎鈴木慎一(SUZUKI Shin-ichi)
CX-8 に2.5ℓ直4直噴ターボのSKYACTIV-G25Tが搭載されたのは、2018年11月。それまでは、全車2.2ℓ直4ディーゼルターボのSKYACTIV-D2.2を積んでいた。18年11月の改良で、2.5ℓ自然給気のSKYACTIV-G2.5とターボのG2.5Tが追加されたわけだ。
3列シートがほしい、でもミニバンはいや。もっとスタイリッシュなSUVがいい、と思っていたユーザーに向けて登場したCX-8だが、パワートレーンではディーゼルを選ぶしかなかったのだ。ここにガソリンエンジンが追加されたのは、選択肢が増えるということで歓迎だ。
ご存知の通り、現在の日本のディーゼル市場を牽引しているのは、マツダ、そして輸入車勢だ。そのマツダも、ここへきて、微妙に軌道修正しているのがみて取れる。ディーゼルからガソリンエンジン、マイルドハイブリッドへの緩やかな移行とでも言おうか。
さて、CX-8で国内初投入された2.5ℓ直4直噴ターボ(以下G25T)は、北米のCX-9に積まれてデビューした。元々は3.7ℓ自然給気V6エンジンの代替として開発された過給エンジンだ。
ダイナミック・プレッシャーターボ! CX-5に新たに搭載された2.5ℓ直4ターボ:SKYACTIV-G 2.5T
技術の詳細は、こちらをご覧ください。
さて、前置きが長くなったが、CX-8のG25T搭載モデル、「25T L Package(AWD 7人乗り)」に試乗した。約800km走行しての燃費や乗り心地などをレポートしよう。
CX-8をドライブするのは、2017年12月のデビュー当時以来だから、1年半ぶりだ。堂々した体格と相変わらず美しいデザインだ。ボディカラーのマシーングレープレミアムメタリックも高質だ。
全長×全幅×全高:4900mm×1840mm×1730mmというボディサイズは、やはり大きい。とはいえ、トヨタ・アルファードの4945×1850×1935mmや日産エルグランドなどと比べれば、「ちょっとだけ小さい」わけで、むやみにデカイわけではない。が、やはり気を遣う。コーナーで障害物が近づくと、車両の前後左右に備えた4つのカメラの映像がモニターに映る。上方かの俯瞰のトップビューも見られるのは、非常に有用だ。
G25T:420Nm/2000rpm
D2.2:450Nm/2000rpm
だから、トルクでG25Tが劣っているなんて感じることはない。ダイナミックプレッシャーターボは、比較的低回転でターボが効く(ターボラグは小さい)エンジンだし、アイドリングからの踏み始めなら、ガソリンターボもディーゼルターボも、ターボは効かない=2.5ℓの直4NA、2.2ℓの直4NAなのだから、ここでの優劣は、純粋に音と振動だけだ。これは、G25Tの圧勝。どんなに静かになったとはいえ、ディーゼルはアイドルでも特有の音がするし、静かな住宅地の早朝・深夜ならどうしても気を遣う。それがG25Tなら、ない。
一方で燃費を考えると、市街地でも燃費はD2.2に軍配が上がる。
今回、市街地を107km走った時の燃費は
市街地107km:6.9km/ℓ
だった。ほぼ8割はドライバーひとり、残りは2名、あるいは7名フル乗車(をテストした。別にレポートする予定)だった。
WLTCの市街地モードは、8.4km/ℓだから、達成率は82.1%。
CX-8のD2.2搭載モデル(同じグレードで)のWLTC市街地モードは12.5km/ℓだから、同じ達成率でも10.3km/ℓとなる。燃費ではやはりディーゼルには勝てない。
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