トヨタ・エスティマ/ユーノス800/ランエボIV/プリウス1st/ワゴンR-RR トロイダルCVT、世界初のダウンサイジング過給エンジン……平成を振り返る:日本の誇る自動車技術六傑
- 2019/04/24
- Motor Fan illustrated編集部 萬澤 龍太

平成が終わろうとしている。三十余年間に登場した、強く印象に残る機構を備えていたクルマを振り返ってみる。MotorFanTECH編集長が、テクノロジーの視点で、「記憶に留めてほしい」クルマと技術を取り上げた。
TEXT◎萬澤龍太(MANZAWA Ryuta)
さまざまな技術が現れては消えていく自動車の世界。平成の30年間(+α)は、とくに環境問題がクローズアップされただけに、全世界的にも急速な技術の進展が見受けられた。現代の視点からすれば効能が認めにくかったもの、登場が早すぎたもの、その後の大きな潮流の呼び水となったものなどを振り返ってみる。なお、「平成」ということで対象は日本のクルマに限っている。
平成2(1990)年:トヨタ・エスティマのパッケージング

意欲的なパッケージングを実現したクルマ。
現代のクルマのほぼすべてを占めるフロントエンジン構造においては、車両の先端部にパワートレインを収めるスペースがどうしても必要だ。ならばボディ構造を二階建てとし、キャビンはパワートレインセルの上に載せてしまおうというのがエスティマの基本的な考え方である。
床下に収めるためには、とくにエンジンの全高を抑えなければならない。そのための専用エンジンをトヨタは当初考えて設計を進めていたのだが、排ガス規制を達成できないことで断念(なんと2ストロークサイクルエンジンだったという!)、通常の4ストロークエンジンを思い切り倒して縦置きとし、基本レイアウトをMR/発展形をAWDとした。結果、4750mmの全長に対して室内長2810mmという、途方もないパッケージを実現している。翌91年に登場したクラウンが4810/1975mmであることから考えても、いかにエスティマが優れたレイアウトを持っているかがわかるだろう。
効率とコストを追求するモジュラー設計が一般的となった現在では実現が難しそうな、非常に贅沢で先進的、意欲的なクルマであった。

- 1/6
- 次へ
|
|

自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanweb学生フォーミュラ2019:全車両カタログ
E27:神奈川工科大学
E21:National Taipei University of Technology
E26:日産京都自動車大学校
E18:National Cheng Kung University
E25:成蹊大学
E3:豊橋技術科学大学
フランクフルト・モーターショー2019

ついに来た! 新型ランドローバー・ディフェンダー降臨! Gクラス...

〈新型ランドローバー・ディフェンダー〉新着写真続々! Gクラスの...
PR

ホンダの100%EVモデル「Honda E」市販車がデビュー! 約348万円...

コンセプト4は4シリーズの未来形!? BMWの超攻撃型デザイン現る【...

フォルクスワーゲンの小型EV「ID.3(アイディ.3)」デビュー! 3...

「AI:Trailクワトロ」はアウディの示す近未来EVオフローダーのカ...
ジムニー特集
関東屈指のロングダートを制覇せよ! 秋鹿大影林道&万沢林道(酷...
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計ってみた...
スズキ・ジムニーシエラを測って測って測りまくる。高さは? トラ...

結局、スズキ・ジムニーのリジッドアクスルは何がスゴイのか?
オービス対策‼ 交通取締情報局

移動オービスは何km/hオーバーで光る? 最低検挙速度独断検証!...
みんながオービスと見間違えちゃうNシステムの怖さを検証!【交...
