登場まであと72週！　ゴルフ８はどうなる？　フォルクスワーゲン：次世代ゴルフの開発、プレシリーズ段階へ

VWゴルフといえば、言わずと知れたCセグの王者として君臨しているVWの看板モデルだ。現行のゴルフ７（Ⅶ）は、ゴルフ６までが使っていたPQ35プラットフォームから、モジュラープラットフォームであるMQBに切り替えた野心的なモデルだ。登場（2012年秋）以来５年半が過ぎた現在でも、好調なセールスを続け、このカテゴリーのベンチマークとなっている。

ゴルフ７の後継は、もちろん、ゴルフ８である。
ヨーロッパ最大級であるヴォルフスブルクで工場ではゴルフ系列の自動車が一日当たり2000台以上製造されており、今後もフォルクスワーゲンのコンパクトカー層の大きな支えとして活躍するだろう。75週間後（ゴルフ８サプライヤーサミットが行われたのは、3週間ほど前だったので、現在から72週間後となるはずだ）には、ベストセラーとなっているゴルフの第８世代の製造が開始する。コンパクトカーとして圧倒的な人気を誇るゴルフは1974年のデビュー以来、108ヶ国に3500万人ものユーザーがおり、グループとしてはこれを更に伸ばすべく次世代ゴルフシリーズに合計18億ユーロ（2430億円）を投資するとのことだ。

Brandstätter 氏はサミットに出席したキーサプライヤー120社の担当者180名に対し、
「I.Dファミリーと共に、次世代ゴルフシリーズはフォルクスワーゲン・ブランドにとって戦略的に非常に重要なものになるだろう。サプライヤーの選定をすることで円滑に製造が始められる。我々は今、キーポイントとなる第二段階にいる」
とコメントした。

フォルクスワーゲンはバリューソーシングという調達戦略を採っている。製品開発の早い段階でフォルクスワーゲンは製品をモジュール化し、外部から調達するのである。サプライヤー企業は車両開発プロジェクトにおいてアイディアや技術ソリューションを競合形式で提示し応募・交渉することでパートナーシップを提携できる。子会社や参加企業を抱え込みグループとして開発する従来のやり方とは異なり、オープンな思想に支えられた調達戦略だ。

次世代のゴルフ 8のサプライヤー契約を結んだ企業の80%が現行のゴルフの製造においてもパートナー契約を結んでいる。Brandstätter氏はこれについて、
「お互いの信頼関係の証だ。互いに信頼しているからこそ、安心したプランニングが可能となる」
と前向きなコメントをした。

現行のゴルフと同様に、次世代モデル（ゴルフ８）もデザイン、経済性、CO2排出量、信頼性および快適性の観点から顧客のニーズに応えられるように作られる。Hell氏は
「次の世代のゴルフは自動運転機能など含めて、コネクティビティが大きな特徴となるだろう。今までにない量のソフトウェアが搭載され、常にオンライン状態を保つ。デジタルコックピットやドライバーアシストシステムなどがベンチマークとなるだろう」
とコメントした。