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ジェイテクト 亀山工場見学会レポート 第3世代ハブユニットが好調のジェイテクト、軽自動車用を増産へ!

  • 2017/05/16
  • Motor Fan illustrated編集部 野崎 博史
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亀山工場のハブユニット工程では、内軸、内輪、外輪それぞれの熱処理完了品を購入し、研磨から外観検査までを行なう。ハブユニット以外では、クラッチ用軸受と一方クラッチ付オルタネータープーリーは、亀山工場のみで生産される。

JTEKT(以下、ジェイテクト)は、ステアリング、駆動系部品、軸受(ベアリング)、工作機械・メカトロニクスと自動車用から各種産業機械用まで4つの事業を展開するシステムサプライヤーだ。なかでも、ジェイテクトの売上比約30%を占める軸受(ベアリング)事業は、現在、国内における生産体制の再編を進めており、三重県の亀山工場に新工場が完成。先日、メディア向けに行われた見学会で軸受事業の方針について説明があり、需要が旺盛なハブユニットについて生産能力を高めていく方針を示した。

自動車には約150~200種類の軸受(ベアリング)が使われている。ジェイテクトの軸受事業は、円すいころ軸受(TRB)、深溝玉軸受(SBB)、針状ころ軸受(NRB)、そしてテーパーローラーハブユニット(T-HUB)やボールハブユニット(B-HUB)といったハブユニットの4つを主要製品としている。軸受事業のグローバルの売上高は約4000億円(2015年度)で、世界シェア第5位の実績を誇る。売上の7割は自動車用部品だ。

現在、軸受完成品の国内生産拠点は、国分工場(大阪府)、東京工場、徳島工場、香川工場、亀山工場の5工場。生産体制の再編により、国分工場を産業機械向けの旗艦工場に位置づけ、従来、国分工場で生産していた自動車用のT-HUBを香川工場(香川県)へ、B-HUBを亀山工場(三重県)へ移管した。
亀山工場では国分工場からの生産移管を受け入れるために建屋に約20億円、設備関連に約20億円、計約40億円を投資して、新しい生産棟(第2工場)を2016年3月に竣工。段階的に移設し、17年1月から本格稼働している。現時点で、最大生産能力は第1、第2工場合算で月産330万セット。徳島工場(徳島県)に次いでハブユニットの生産拠点となる。

ハブユニットはホイール用軸受と周辺部品を一体化したもの。ジェイテクトのハブユニットは2個の単列軸受を一体とした第1世代、そこから外輪にフランジを設けてサスペンションナックルにボルト止めを可能とした第2世代、さらにタイヤに装着するインナー側のハブフランジまでを一体化した第3世代と、周辺部品を取り組むカタチで進化をつづける。
 
もちろん、現在の主流は第3世代だ。ちなみに、第3世代ハブユニットの売上高は約500億円。今なお生産が続く第1、第2世代のハブユニットを含めると約700億円弱の規模となる。

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