新開発2.5L「ダイナミックフォースエンジン」と進化型「THS2」を搭載 トヨタ・カムリがTNGAで低重心化、よりスタイリッシュなFFセダンへ進化！

• 2017/07/14
• 遠藤正賢

ブックマークする

トヨタ自動車は7月10日、FFミドルラージセダン「カムリ」をフルモデルチェンジ。同日よりトヨタカローラ店に加え、新たにトヨペット店とネッツ店でも販売を開始した。

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
  すべての写真を
  見る
  

TNGA（トヨタ・ニューグローバルアーキテクチャー）に基づきプラットフォームのみならずパワートレイン、電装系まで一新した新型は、居住性と荷室容量を充分に確保しながら全高を25mm、フード高を40mm下げて低重心化。全長を35mm、ホイールベースを50mm、全幅を15mm拡大しながらフロントオーバーハングを15mm短縮し、ワイド＆ローかつシャープなエクステリアへ進化させた。

インテリアも、TNGAに基づき部品の小型化やレイアウトを見直し、インパネの高さを抑えて視界を拡大。ナビと空調パネルを一体化し表面を平滑化したセンターパネルに、継ぎ目のない金属調加飾、宝石のタイガーアイをモチーフにしたパネルを組み合わせ、近未来的なテイストを与えながら質感を高めている。

日本仕様唯一のパワートレインは、最大熱効率を41％にまで高めた新開発のA25A-FXS型2.5L直4直噴＋ポート噴射ガソリン「ダイナミックフォースエンジン」と、リチウムイオンバッテリーを採用するなど細部まで改良された2.5L用ハイブリッドシステム「THS2」の組み合わせ。JC08モード燃費33.4～28.4km/リットルを達成しつつ、レスポンスを高めながら全速度域で高トルク化、システム出力も211psを確保した。

ボディはA・Bピラー上部やルーフレール、フロントバルクヘッド下部にホットスタンプ材を使用。スポット溶接より打点の間隔を詰められる「レーザースクリューウェルディング（LSW）」および構造用接着剤をパネル間の接合に用いることで、軽量化を図りながらボディ剛性と衝突安全性能を高めている。

シャシーも全てが新設計され、フロントにストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式のサスペンション、ラック平行式の電動パワーステアリングを採用。駆動用バッテリーの搭載位置をリアバルクヘッドから後席下に変更し、前後ヒップポイントも下げて低重心化したことで、乗り心地と操縦安定性をより高次元で両立させた。

ボディカラーは新開発色のプラチナホワイトパールマイカ、グラファイトメタリックを含む全7色。グレードは「X」、「G」、「G“レザーパッケージ”」の3種類で、価格はそれぞれ3,294,000円、3,499,200円、4,195,800円。