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超高速サーキットで見えた開発の成果 シビックWTCCが手に入れた“強心臓”

  • 2017/05/01
  • AUTOSPORT編集部
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道上龍はエンジントラブルに見舞われ悔しい週末となったが、シビックの心臓部は冬の間に着実な進歩を遂げた。

WTCC開幕戦モロッコで1-2フィニッシュを飾ったホンダだが、第2戦イタリアではトラブルに見舞われたこともあり、マニュファクチャラーズランキング2位に後退。それでも不利なラウンドで昨年からの進化度、そしてホンダの開発力が見えてきた。

WTCCは4月30日にイタリアのモンツァで第2ラウンドを行なった。ホンダ勢はエース格のティアゴ・モンテイロがオープニングレースで3位、メインレースで2位を獲得。チームメイトのノルベルト・ミケリスはオープニングレースはトップ争いの最中に接触を喫し完走ならずも、メインレースでは6位入賞を果たした。その一方で、道上龍はマシントラブルに見舞われ、両レースともに完走扱いにはならなかった。

4月9日にモロッコで開催された開幕ラウンドではメインレースでワン・ツー・フィニッシュを飾り、幸先よく2017年シーズンをスタートさせたホンダ。それだけに今回の結果は期待はずれの結果に終わったようにも思えるが、モンツァでの苦戦は想定されていたものだった。

シビックWTCCは、生まれながらに空力的なディスアドバンテージを抱えている。市販車であるFK2シビック・タイプRの宣伝効果も睨み、ハッチバックボディを採用しているホンダだが、WTCCのレギュレーション下においてハッチバックは、リヤウイングの整流効果が低い。そのため、ボディ後方にドラッグを増大させる渦が発生しやすく、200km/h以上ではスピードの伸びが顕著に鈍ると言われている。

現在WTCCのグリッドに並ぶマシンがすべてセダンであることには、世界選手権が持つプロモーション効果を犠牲にしてでも「勝つためにはセダンが必要」という理由があるのだ。過去3年にわたり選手権を支配しているシトロエンは、新興国向けの4ドアサルーンであるC-エリーゼを、昨年からワークス体制で参戦するボルボも、セダンのS60をベース車両をチョイス。ラーダも一昨年、ハッチバックのグランタからセダンのベスタにスイッチしている。

ハッチバックボディに起因する空力的不利もあり、昨年まで高速ステージでの戦闘力に難があったシビックだが、ホンダはオフの間に心臓部を改良。ドライバーも開幕前のテストで「高回転域の伸びは明らかに良くなっている」と話すなど、今季型エンジンは着実な進歩を遂げたこともあり、超高速サーキットのモンツァにおいて、トップレベルのエンジンを持つシトロエン、ボルボ勢とストレートで同等の速さを見せていた。

また、ハッチバックボディにはデメリットばかりではない。低速コーナーでの回頭性は優れているため、比較的タイトなコーナーが多い第3戦ハンガリーでは、モンツァよりも好結果が期待できるだろう。

ホンダはWTCCでも第2戦モンツァ終了時点で、マニュファクチャラーズランキングでボルボの先行を許しているが、不利なステージであるモンツァで昨年からの進化度合いが見えた。過去3年間振るわなかったスーパーGTでも、今シーズンは復調の兆しを見せているだけに、組織としての調子は上向いてきているといえるだろう。

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