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旭鉄工:シフトフォークの材料置換に挑む

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前列が開発品のマグネシウム製。手前が加工したままのもの、奥が表面処理を施したもの。後列は同等品のアルミ合金製。

 シフトフォークの素材は鍛造スチールあるいはアルミ合金が主流。そこをさらに軽量化するために材料置換を図った。現有の技術を用いて軽量化が実現できないかというのが開発のポイントのひとつ。参考展示品にはCFRP製というとてつもないものも含まれていたが、現在積極的に開発を進めているのがマグネシウム製シフトフォークである。

 同等の剛性値比較で、アルミ合金製に対しておよそ65%という重量。著しい軽量化を実現している。では鍛造品と比べてはいかがかとうかがったら、同じクラスではないもののという断りはあったものの、42%と半分以下の重量比であった。現在主流の6速MTなら最低でも4つのシフトフォークが存在するわけで、相当の軽量化が見込める。

 課題は、製造時の発火。ご存じのようにマグネシウムは燃えやすい性質を持つため、生産工程における安全性の担保が必要だという。製品としての強度と剛性は同程度を実現できているというので、どのように作るかをこれから詰めていくようだ。

重量比較。左がマグネシウム製、右がアルミ合金製。

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